電気とエネルギーのこれから

2020年07月14日

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

電気とエネルギーのこれからの写真

「電気とエネルギーのこれから」に目を向けることで、まるでタイムマシンに乗って未来の世界を知ることができるように、「これからの世界の変化、大きな流れが見えますよ」ということをお伝えできればと思います。

執筆者:一般社団法人エネルギー情報センター
    理事 江田健二

富山県砺波市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア株式会社)に入社。エネルギー/化学産業本部に所属し、電力会社・大手化学メーカ等のプロジェクトに参画。その後、RAUL株式会社を起業。主に環境・エネルギー分野のビジネス推進や企業の社会貢献活動支援を実施。一般社団法人エネルギー情報センター理事、一般社団法人CSRコミュニケーション協会理事、環境省 地域再省蓄エネサービスイノベーション委員会委員等を歴任。

記事出典:書籍『スマホでサンマが焼ける日 電気とエネルギーをシェアする未来の「新発想論」』(2017年)

大手電力会社での取り組み

子供の頃、漫画・アニメの『ドラえもん』を読んだことのある方で、「ああ、本当にタイムマシンがあったらなぁ」と夢見た方は、たくさんいらっしゃると思います。未来の便利な道具で、いつも主人公のび太を助けてくれるドラえもん。そのストーリーの楽しさは、この作品が世に出てから40年以上たった今も変わりません。

もし、あなたがタイムマシンに乗って未来を見てくることができたとしたら、あなたの生き方や考え方にどんな影響を与えるでしょうか。おそらく多くの人が、「よし、10年先を読んで今のうちにこうしておこう!」という発想になり、今の私たちの暮らし方や生き方、働き方、考え方も様々な面で変わるのではないでしょうか。よく「人間、今この瞬間を生きることが大切だ」と言われますが、同時に「先を読む」ことも大切です。

特にビジネスにおいても「先を読む」ということは非常に重要です。10年後の世の中のトレンドを知ることができれば、ビジネスに先手を打つことができるからです。歴史に名を残す偉大な経営者や実業家は、皆この「時代を読む力」が備わっていた、と評されることも多々あります。

このコラムでは、「電気とエネルギーのこれから」に目を向けることで、まるでタイムマシンに乗って未来の世界を知ることができるように、「これからの世界の変化、大きな流れが見えますよ」ということをお伝えできればと思います。

なぜ電気とエネルギーのこれからを見ることで未来が見えるのか?それは、電気・エネルギー業界が今、50年に1度の大転換期を迎えているからです。通信業界における大転換期が、マイクロソフトのWindows(ウィンドウズ)95が発売された1995年以降の20年間だとすると、エネルギー業界の大転換期は、電力小売全面自由化が始まった2016年以降の20年間です。この先20年で、私たちが過去20年で経験してきたインターネット革命、通信革命に匹敵する(またはそれ以上の)劇的な変化がきっと起こるはずです。

今回は、「アナログ」から「デジタル」への変化していく電気の世界についてご紹介していきます。私たちが体感した通信業界のデジタル化を例に電気の世界がどのように変わっていくのかを共有します。このコラムを通じて変化を事前にキャッチし、ぜひ、これからの生活やビジネスのヒントを見つけていただけると幸いです。

あなたは変化の加速度についていけるか

いつの頃からか、私は仕事やプライベートでの簡単な連絡に、メールよりもLINEやSNSのメッセンジャーなどを使うことが多くなりました。いちいちパソコンを開かなくてもスマートフォンの画面でアプリをタッチするだけでいいからです。しかもLINEには、様々な感情を表す「スタンプ」があります。場合によっては文字を打たずにスタンプの送信だけで意思や気持ちを伝えることができます。10代、20代の人たちにとっては当たり前なのかもしれませんが、私のように、学生の頃スマートフィンもなかった世代にとっては、改めて通信テクノロジーの進化のすごさに驚きを禁じえません。

最近よく聞く話があります。新入社員研修で「メール文書の書き方」を教えるとき、講師が「ここに『件名』というものを書いて、文頭には必ず『○○です、お世話になっております』と書きなさい」と教えると、新入社員から真面目な顔で「それ本当に必要なんですか?」と聞かれるそうです。確かに最初からスマートフォンでLINEしか使っていない若者にとっては、メールのような堅苦しいコミュニケーションツールはかなり非効率に映るのでしょう。

私がまだ高校生の頃、離れたところにいる人との通信手段は、電話か手紙かFAXしかありませんでした。その後、インターネットが出現し、あっという間にEメールで世界中の人とのやりとりが可能になりました。そして今や、文字だけでなく、写真や様々なファイルのデータ送付、通話など、スマホ一台あれば様々なコミュニケーションが可能な時代になりました。これは、インターネットが出現し、携帯電話やスマートフォンが生まれたことによって、たった30年くらいの間に起こった劇的変化です。

しかし、今私たちが使っている通信手段もいつまで続くかわかりません。これまでの進化、変化の移ろいを見ると、10年先、20年先は今の私たちが想像もしないまったく新しいコミュニケーション手段が生まれているかもしれないのです。

今から約20年前の1999年、ビル・ゲイツは自著『思考スピードの経営』の中で、「2015年、人びとは小さなデバイスを持ち歩いて絶えず連絡をとりあい、場所を問わず電子化されたビジネスを行うようになるだろう」と述べています。99年といえばNTTドコモがi-modeサービスを開始した年です。当時は私も、まさかたった10数年後に今のようにスマートフォンで何でもできてしまう時代が来るとは予想していませんでした。

テクノロジー進化のスピードはますます加速し、私たちはビジネスで、またライフスタイルにおいて、この加速度にどうやってついていったらいいのかが大きな課題となります。もちろん、その変化についていかないという選択もありだとは思いますが、いずれにせよ、このテクノロジーの急速な進化による大変革時代に、どのように働き、どんなライフスタイルを築き、どう生きていくべきかを、一人ひとりが真剣に考えていかなければいけない時にさしかかっているのだと思います。

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