CO2排出量取引、価格の推移【再エネクレジット、超過削減量】

CO2排出量取引、価格の推移【再エネクレジット、超過削減量】

東京都は、大規模事業所(前年度の燃料・熱・電気の使用量が、 原油換算で年間1500kL以上の事業所)に対し、CO2排出量の削減義務を課しています。本制度は、オフィスビル等をも対象とする世界初の都市型キャップ・アンド・トレード制度です。

目標達成にあたっては、下記のクレジット等を創出・取得し、自らの事業所のCO2削減分として充当することができます。本ページでは、この中の「再エネクレジット」と「超過削減量」の価格目安を掲載しておりますので、CO2排出量取引におけるCO2価格の参考値としてご覧ください。

排出量取引で利用できるクレジット
  1. 超過削減量(大規模事業所において、削減目標量を上回って削減された量)
  2. 都内中小クレジット(都内中小規模事業所の省エネ対策による削減量)
  3. 再エネクレジット(再生可能エネルギーの環境価値)
  4. 都外クレジット(都外大規模事業所の省エネ対策による削減量)
  5. 埼玉連携クレジット(埼玉県の超過削減量及び県内中小クレジット)

また、大規模事業者以外もこれらのクレジット等を創出し、排出量取引に参加することができます。クレジットの販売・仲介事業者の一例を下記しておりますのでご参考ください。

クレジットの販売・仲介事業者の一例
売買 クレジット
販売 購入 超過 中小 再エネ 都外 埼玉連携
東日本旅客鉄道株式会社
日本自然エネルギー株式会社
ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
ブルードットグリーン株式会社
Waara 株式会社

出典:東京都

超過削減量の査定値

時期 査定価格帯 仲値(円/t-CO2)
(円/t-CO2) (円/kWh) (円/t-CO2) (円/kWh)
2012/03/02 8,400~10,800 4.30~5.53 9600 4.92
2012/10/23 8,700~9,900 4.45~5.07 9300 4.76
2013/03/06 7,400~8,800 3.79~4.51 8100 4.15
2013/08/16 7,200~8,000 3.69~4.10 7600 3.89
2013/11/11 8,000~10,000 4.10~5.12 9000 4.61
2014/03/07 6,000~8,000 3.07~4.10 7000 3.58
2014/10/20 4,000~5,000 2.05~2.56 4500 2.30
2015/03/12 4,000~5,000 2.05~2.56 4500 2.30
2015/10/23 3,000~4,000 1.54~2.05 3500 1.79
2016/03/07 1,000~2,000 0.51~1.02 1500 0.77
2016/10/17 1,000~2,000 0.51~1.02 1500 0.77
2017/02/24 1,000~2,000 0.51~1.02 1500 0.77
2017/11/22 400~800 0.20~0.41 600 0.31
2018/03/02 300~1,000 0.15~0.51 650 0.33
2018/12/01 200~1,100 0.10~0.56 650 0.33
2019/11/07 200~1,000 0.10~0.51 600 0.31
2020/06/08 200~1,000 0.10~0.51 600 0.31
2020/12/18 180~900 0.09~0.46 540 0.28

kWhあたりの価格については、0.000512(t-CO2/kWh)として価格を算出
出典:東京都

再エネクレジット価格の査定値

時期 査定価格帯 仲値(円/t-CO2)
(円/t-CO2) (円/kWh) (円/t-CO2) (円/kWh)
2012/03/02 10,500~13,500 5.38~6.91 12,000 6.14
2012/10/23 9,200~10,500 4.71~5.38 9,850 5.04
2013/03/06 7,800~9,200 3.99~4.71 8,500 4.35
2013/08/16 8,400~10,400 4.30~5.32 9,400 4.81
2013/11/11 9,000~11,000 4.61~5.63 10,000 5.12
2014/03/07 7,000~9,000 3.58~4.61 8,000 4.10
2014/10/20 5,000~6,000 2.56~3.07 5,500 2.82
2015/03/12 5,000~6,000 2.56~3.07 5,500 2.82
2015/10/23 5,000~6,000 2.56~3.07 5,500 2.82
2016/03//7 5,000~6,000 2.56~3.07 5500 2.82
2016/10/17 8,200~12,300 4.20~6.30 10250 5.25
2017/02/24 8,000~11,200 4.10~5.73 9600 4.92
2017/11/22 8,000~11,200 4.10~5.73 9600 4.92
2018/03/02 8,000~11,200 4.10~5.73 9600 4.92
2018/12/01 6,400~11,200 3.28~5.73 8800 4.51
2019/11/07 4,800~6,400 2.46~3.28 5600 2.87
2020/06/08 4,800~6,400 2.46~3.28 5600 2.87
2020/12/18 4,800~6,400 2.46~3.28 5600 2.87

kWhあたりの価格については、0.000512(t-CO2/kWh)として価格を算出
出典:東京都

電気料金の削減+環境負荷軽減に関するご相談

2016年4月に実施された「電力の小売全面自由化」により、様々な事業者が電気の小売市場に参入いただくことで、電力会社の選択が可能になりました。

電気代の削減について、当事務局では、電力会社の一括見積を提供しております。大手・中小企業・公共団体も含めた多くの切替をご支援してきたスケールメリットと、電力会社とのこれまでの関係性に基づいた価格交渉を実施いたします。皆様におかれましては、手間なく複数社の見積を比較することができます。

また、一般的な相見積では、各電力会社によって見積もりの試算条件やフォーマットが異なることもあるため(税・前提利用料・単価等)、本スキームでは同一条件にて価格比較できる資料を作成し、公平な形で皆様が電力会社を評価できるようご支援いたします。

環境負荷の低減については、一部の電力会社は、再エネ電源の開発やCO2クレジット購入等の追加コストをかけてでも、消費者の趣味・嗜好に沿うように商品性を工夫し、その智恵で競いあっています。

当事務局では、一括見積のスキームを活用する形で、可能な限り経済性を確保しつつ、CO2フリープランをご希望の皆さまの電力会社選択をご支援しております。なお、ご相談・ご支援に関する費用は無料となりますので、お気軽にお問い合わせください。

ご質問・お問い合わせは下記までお願いいたします。

03-6411-0859(10:00~18:00 土日祝休)