エネルギー管理士について

エネルギー管理士について

熱(燃料等)電気を合算した年間使用量が原油換算3000kl以上のエネルギーを使用する工場は、第一種エネルギー管理指定工場に指定されます。このうち製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の5業種は、エネルギーの使用量に応じて、エネルギー管理士の資格を持った「エネルギー管理者」を選任しなければなりません。

このエネルギー管理者は、エネルギーを消費する設備の維持、エネルギーの使用の方法の改善及び監視などを行います。また、事業者はエネルギーの使用の合理化に関し、エネルギー管理者の意見を尊重しなければならない、とされています(省エネ法第19条の3)。加えて、従業員はエネルギー管理者の指示に従う必要があると、省エネ法第19条の3により定められています。

試験について

エネルギー管理士試験では、必須基礎区分(課目1)と、熱分野又は電気分野の専門区分(課目1~4)のいずれかを選択し、合計4課目を受験することとなります。各課目の合格基準(配点の60%以上)を得点した課目は合格となり、4課目に合格すればエネルギー管理士試験合格(全課目合格)となります。

エネルギー管理士試験には 試験課目の免除制度が導入されています。この制度により、3年以内に受験する場合、 合格している課目の試験が免除になります。

受験資格について

電気工事士の試験に受験資格はありません。性別・年齢に関係なく、誰もが受験できる試験です。ただし、エネルギー管理士試験に合格し、免状の交付を申請する際には、1年以上のエネルギーの使用の合理化に関する実務従事証明書の提出が必要となります。この実務従事の時期は、試験を受ける前であっても、合格後であってもどちらでも問題ありません。