日本で普及が進む高効率な1500V対応のメガソーラー、アイテスが点検機器を開発

2018年12月27日

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

日本で普及が進む高効率な1500V対応のメガソーラー、アイテスが点検機器を開発の写真

アイテスは、直流電圧1500Vに対応したインピーダンス測定器である「ソラメンテ-Z(SZ-1000)」を開発しました。高電圧な太陽光発電所(1500V)の故障ストリングを特定することが可能な製品となります。

日本で普及が進む高電圧(1500V)の太陽光発電

資源エネルギー庁は、2018年7月に発表した第5次エネルギー基本計画において、再エネを日本の主力電源とすることを明確に打ち立てました。

しかしながら、日本における再生可能エネルギーは海外と比較し発電コストが高く、そのコスト抑制が課題とされています。そのコスト抑制化の手法の一つとして、高電圧化が挙げられます。

例えば太陽光発電の場合、高電圧化が可能になると、太陽光モジュールの直列接続枚数を増やすことができます。その結果、電力損失を減らしてシステムの発電効率向上が期待できます。また、接続箱の台数や、部材数を減らすことができるため、導入コスト、O&Mコストの低減にもつながります。一方、個々の部品コストが増加する可能性がありますが、システム全体としてはコストを削減できます。

太陽光発電の高電圧化は海外で進んでおり、GTMのレポートによると、1MW以上のプロジェクトにおいて、米国では2016年中に約60%が高電圧である1500V対応である一方、日本では5%未満の数値となっています。

日本ではこれまで、1000V以下の発電システムが主流でしたが、近年1500Vシステム化の流れが加速しています。2018年に入り1500Vに対応するパワーコンディショナが市場導入されたことをきっかけに、大規模メガソーラーや水上フロート型の大規模太陽光発電システムにおいて、1500Vの採用が進んでいます。

このように、太陽光発電の現場では大規模メガソーラーを中心として、直流電圧1500Vの太陽光発電システムの建設が既に始まっています。そのため、1500Vに対応した保守点検機器のニーズが高まりつつあります。

こうした中アイテスは、直流電圧1500Vに対応したインピーダンス測定器である「ソラメンテ-Z(SZ-1000)」を開発しました。高電圧な太陽光発電所(1500V)の故障ストリングを特定することが可能な製品となります。

アイテスのソラメンテ、2000台以上の販売実績

アイテスのソーラーパネル点検装置「ソラメンテ」シリーズは、測定者のスキルに依存せず、点検効率が高い点検装置として、2012年の発売開始以来2000台以上の販売実績があります。

低圧から高圧・特高までの産業用太陽光発電所の竣工点検や定期点検、さらには転売時の発電所評価等、あらゆる場面でのソーラーパネルの点検に活用されており、これまで長年、変化する業界環境に適応し改良が加えられてきました。

この続きを読むには会員登録(無料)が必要です。

無料会員になると閲覧することができる情報はこちらです
電力の補助金

補助金情報

再エネや省エネ、蓄電池に関する補助金情報を一覧できます

電力料金プラン

料金プラン(Excel含)

全国各地の料金プラン情報をExcelにてダウンロードできます

電力入札

入札情報

官公庁などが調達・売却する電力の入札情報を一覧できます

電力コラム

電力コラム

電力に関するコラムをすべて閲覧することができます

電力プレスリリース

プレスリリース掲載

電力・エネルギーに関するプレスリリースを掲載できます

電力資格

資格取得の支援

電験3種などの資格取得に関する経済支援制度を設けています

はてなブックマーク

執筆者情報

一般社団法人エネルギー情報センターの写真

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

EICは、①エネルギーに関する正しい情報を客観的にわかりやすく広くつたえること②ICTとエネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること、に関わる活動を通じて、安定したエネルギーの供給の一助になることを目的として設立された新電力ネットの運営団体。

企業・団体名 一般社団法人エネルギー情報センター
所在地 東京都新宿区新宿2丁目9−22 多摩川新宿ビル3F
電話番号 03-6411-0859
会社HP http://eic-jp.org/
サービス・メディア等 https://www.facebook.com/eicjp
https://twitter.com/EICNET

関連する記事はこちら

蓄電池×エネルギーマネジメント 第1回の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2024年03月06日

新電力ネット運営事務局

蓄電池×エネルギーマネジメント 第1回

EVと並んで蓄電池と大きな関わりのある「エネルギーマネジメント」にテーマを絞って、蓄電池の今と未来を全6回に渡ってご紹介していきます。

エネルギー革命の中心を担う蓄電池 第4回の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2023年11月23日

新電力ネット運営事務局

エネルギー革命の中心を担う蓄電池 第4回

今注目を集める「リチウムイオン電池」について、その概要を全4回にわたってご紹介します。

エネルギー革命の中心を担う蓄電池 第3回の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2023年11月06日

新電力ネット運営事務局

エネルギー革命の中心を担う蓄電池 第3回

今注目を集める「リチウムイオン電池」について、その概要を全4回にわたってご紹介します。

エネルギー革命の中心を担う蓄電池 第2回の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2023年10月08日

新電力ネット運営事務局

エネルギー革命の中心を担う蓄電池 第2回

今注目を集める「リチウムイオン電池」について、その概要を全4回にわたってご紹介します。

ワイヤレス化など、進化するEV充電器。国内外のビジネス事例は?最新動向②の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2023年09月27日

新電力ネット運営事務局

ワイヤレス化など、進化するEV充電器。国内外のビジネス事例は?最新動向②

これまで遅れをとっていると指摘されてきたEV充電インフラですが、2030年までの充電インフラ15万基設置目標を政府が掲げ、民間での動きが活発になっています。国内外のビジネス事例の最新動向をご紹介します。

 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス