富士見森のエネルギー、「ふるさと応援でんき」を開始、諏訪の活性化を目指す
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2017年09月06日
一般社団法人エネルギー情報センター
8月8日、富士見森のエネルギーは「ふるさと応援でんき」のサービスを開始したと発表しました。「ふるさと応援でんき」は、電力購入者に対して地域の名産品を返礼品として送付する料金プランです。
地域の名産品を返礼品として送付する「ふるさと応援でんき」
長野県の中央に位置する諏訪市は、信州一大きな湖である諏訪湖があるほか、諏訪神社の総本社・諏訪大社が鎮座するなど、自然と歴史文化に恵まれた観光都市であると同時に、ものづくりの伝統が息づく先端技術産業の集積地です。
諏訪湖の湖畔一帯には効能豊かな温泉が湧き、古くから全国屈指の温泉郷「上諏訪温泉」として知られてきました。また、諏訪湖では釣りやレイクスポーツなど、多彩なレジャーが充実し、標高1600mの霧ヶ峰高原には、貴重な高山植物が咲き誇っています。
こうした諏訪地方を応援する料金プランとして、富士見森のエネルギーは、「ふるさと応援でんき」のサービスを開始したと発表しました。「ふるさと応援でんき」は、電力購入者に対して地域の名産品を返礼品として送付する料金プランです。
今回、サービス提供開始するのは「ふるさと応援でんき」の一環である「諏訪応援でんき」です。東京電力管内の電灯メニュー利用者が対象となります。年間契約者には、諏訪の名産品である「真澄 山廃純米大吟醸 七號」、もしくは「南アルプス塩ようかん」のいずれかが返礼品として送付されます。
富士見森のエネルギーは、今後も地域に密着した企業として、収益の一部を活用して地域活動の支援や新たな地域サービスを展開するとしています。
返礼品①、「真澄 山廃純米大吟醸 七號」
信州諏訪は酒のまちであり、甲州街道に沿って約400メートルの道のりに、昔ながらの暖簾や木看板、杉玉を掲げた五軒の造り酒屋が建ち並んでいます。霧ヶ峰高原から湧き出る良質な伏流水、澄んだ空気、冷寒な気候風土、そして自然条件を熟知した伝統の技が上質な酒を生み出します。
諏訪の地域に古くから根ざしている宮坂醸造株式会社は1662年創業、350年以上の歴史がある老舗です。五軒の造り酒屋の中の一軒であり、「諏訪応援でんき」の返礼品でもある「真澄」は、諏訪大社のご宝物「諏訪の鏡」を酒名に冠します。名醸造りに欠かせないものとして、全国の多くの酒蔵で使われている優良清酒酵母「協会七号」発祥の蔵としても知られます。
返礼品②、「南アルプス塩ようかん」
長野県に寒天業が起こったのは1840年頃とされており、諏訪郡に在住していた小林粂左衛門が、すでに寒天業が盛んであった兵庫県丹波地方から技術を持ち帰ったことがきっかけとされています。また、諏訪地方は冬の気温が低く、雨や雪が少ないこと、また日中は適度な日照が得られるという、天然寒天生産に適した気候を有しています。
小笠原商店は、信州の寒天作りの中でも、最も古い歴史を持つ老舗の一つです。伝統的な製法にこだわり、冬の寒さの中、天然の“天草”を使用したところてんを天日干しによる自然乾燥で作る糸寒天は、多くの有名和菓子店の原材料として、高い信頼を得てきました。
「諏訪応援でんき」の返礼品である「南アルプス塩ようかん」は、良質な糸寒天、長野県大鹿村の塩泉から生まれる希少な山塩など、南アルプス近郊の優れた原材料をふんだんに使い、職人の手によって一つ一つ丁寧に作られた羊羹です。
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執筆者情報
一般社団法人エネルギー情報センター
EICは、①エネルギーに関する正しい情報を客観的にわかりやすく広くつたえること②ICTとエネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること、に関わる活動を通じて、安定したエネルギーの供給の一助になることを目的として設立された新電力ネットの運営団体。
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