アジア初、セブン‐イレブンが路面に設置する太陽光発電設備を導入
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一般社団法人エネルギー情報センター

12月6日、セブン‐イレブン・ジャパンは「セブン‐イレブン千代田二番町店」を、「ひとと環境にやさしい店舗」として開店すると発表しました。58種の技術による設備を採用しており、店舗全体の外部調達電力を約28%削減するほか、 対象設備に関連する作業時間を1日あたり約5.5時間削減することが可能となります。また、路面型太陽光発電設備の採用はアジア初となります。
58種の技術による設備を採用、セブン‐イレブンの新店舗
セブン‐イレブンは広範な社会・環境への取り組みを実施しており、エネルギー分野では例えば、太陽光パネルの設置を進めています。発電された電力はすべて店舗で使用しており、太陽光パネル設置店舗は、2017年8月時点で約8000店舗に拡大しています。
また、2011年からLED照明を標準仕様とするほか、配送車両においても、地球環境に優しいハイブリッド・EV・水素などの燃料電池トラックを導入しています。配送車両約5900台のうち、環境配慮型車両の導入は2017年8月時点で約870台となり、エネルギーロスを低減するエコタイヤの導入や、リユース促進のために更生タイヤの導入も進めています。2017年10月には、量産電気小型トラック「eCanter」を導入開始したと発表しました。[関連記事]
そのような活動を進めるセブン‐イレブン・ジャパンは、「セブン‐イレブン千代田二番町店」を、「ひとと環境にやさしい店舗」として開店すると発表しました。国内外の様々な分野を代表する企業が、「環境負荷の低減」「働きやすさの向上」「快適な店内環境づくり」をテーマとした技術や設備を提案しており、それらを結集した店舗となります。
38社が提案したご58種の技術による設備を採用しており、店舗全体の外部調達電力を約28%削減するほか、 対象設備に関連する作業時間を1日あたり約5.5時間削減することが可能となります。
採用された技術の1つである路面型太陽光発電設備は、アジア初の事例となります。この路面型太陽光発電設備「WATTWAY」は、フランスの建設企業Colas社が、フランス国立太陽エネルギー研究所と共同で開発した設備です。COP21において「Climate Solutions Award」を受賞しており、世界からの注目も高い技術となっています。
セブン‐イレブン・ジャパンは、今回の店舗での試用・検証をきっかけとして、可能なものから全国約19900店舗への拡大を検討するとしています。また、環境への負荷を低減できる設備の導入や、従業員が働きやすい環境の整備、「近くて便利」なお店づくりを通じ、広く社会的課題への対応を推し進めるとしています。
新店舗において採用された技術概要
①路面型太陽光発電設備
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
床面に高透過性・高耐久性のあるコーティングを施した太陽光パネルが設置されます。フランスの大手建設「ブイグ」グループの「コラス社」による路面太陽光発電設備『WATTWAY by Colas』を採用しており、アジア初の事例となります。100㎡敷設時では、発電量約10,000kWh/年となります。この発電量は、2013年の標準店舗使用電力の約7.2%に相当します。
②純水素燃料電池の発電利用
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
水素ガス容器から配管を経由し、水素を燃料電池に供給、発電するシステムです。水素ボンベ1本あたり約8時間の発電が可能です。24時間の稼働時発電量は約12264kWh/年となり、2013年の標準店舗使用電力の約8.8%に相当します。
③高効率太陽光発電システム
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
現行でセブン‐イレブン店舗に導入されている標準パネルと比べ、発電能力が約102%と高効率です。発電量は約11424kWh/年となり、2013年の標準店舗使用電力量の約8.2%に相当します。
④自動調光機能付き店頭看板
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
店頭看板の照明に、タイマー管理の自動調光機能が付加されます。段階的な調光により、使用電力量を削減します。使用電力量は約286kWh/年削減となり、2013年の標準店舗使用電力量の約0.2%に相当します。
⑤CO2 冷媒を使用した冷凍・冷蔵設備
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
冷凍・冷蔵の販売設備すべてにCO2冷媒を使用し、環境への負荷を低減しています。従来固定式であった冷凍・冷蔵ケースの陳列棚をスライド式にすることで、作業効率を改善します。作業項目を商品補充と清掃として、作業時間は約54分削減される見込みです。
⑥スライド式の棚板/ブラケットの採用
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
従来固定式であった商品陳列用の棚板が、全てスライド式に変更されます。商品補充の作業時間が減少し、作業効率が向上します。既存の陳列棚に使用することでスライド式にできるブラケットも採用されています。作業項目を商品補充、清掃として、作業時間は約47分削減される見込みです。
⑦「ナノイーX」による店内空気の清浄
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
パナソニックの独自技術「ナノイーX」を使用した空調機、空気清浄機が採用されています。12種類の花粉の無力化や、PM2.5、アレルギー物質などを抑制するほか、脱臭機能も付加されています。
⑧新型ウォークイン冷蔵庫
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
従来は冷却風を循環させ、陳列棚・保管用棚の商品を冷却していましたが、陳列棚と保管用棚を分け、冷風を適宜使用し、壁面と棚で商品を冷却する方式に変更されています。作業時に従業員に冷風が直に当たらないので、負荷が減少します。
⑨快適空間トイレ
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
プレミスト機能・自動便器洗浄機能を装備した便器が採用されています。防臭・抗菌作用を有する床と、消臭・抗菌作用を有する壁 ・天井材が採用されています。脱臭機能付き空気清浄機が設置され、節水型泡沫自動水栓が採用されています。
⑩バイオ PE を使用したステッカー
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
サトウキビ由来のバイオエタノールから作られたポリエチレンステッカーが採用されています。化石燃料由来から植物性由来へ置き換えることでCO2排出量を削減します。
⑪レジ袋簡易取り出し/袋開口機能
出典:セブン‐イレブン・ジャパン
レジ袋を取り出す作業性が改善されています。従来、屈んで袋を取り出す構造となっており、従業員の作業時に負荷がかかっていましたが、立ったまま袋を取り出すことができ、袋が開きやすくなることで働きやすさの改善につながります。作業項目をレジ袋詰めとして、作業時間は約55分削減される見込みです。
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執筆者情報

一般社団法人エネルギー情報センター
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