アジア初、セブン‐イレブンが路面に設置する太陽光発電設備を導入

2017年12月14日

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

アジア初、セブン‐イレブンが路面に設置する太陽光発電設備を導入の写真

12月6日、セブン‐イレブン・ジャパンは「セブン‐イレブン千代田二番町店」を、「ひとと環境にやさしい店舗」として開店すると発表しました。58種の技術による設備を採用しており、店舗全体の外部調達電力を約28%削減するほか、 対象設備に関連する作業時間を1日あたり約5.5時間削減することが可能となります。また、路面型太陽光発電設備の採用はアジア初となります。

58種の技術による設備を採用、セブン‐イレブンの新店舗

セブン‐イレブンは広範な社会・環境への取り組みを実施しており、エネルギー分野では例えば、太陽光パネルの設置を進めています。発電された電力はすべて店舗で使用しており、太陽光パネル設置店舗は、2017年8月時点で約8000店舗に拡大しています。

また、2011年からLED照明を標準仕様とするほか、配送車両においても、地球環境に優しいハイブリッド・EV・水素などの燃料電池トラックを導入しています。配送車両約5900台のうち、環境配慮型車両の導入は2017年8月時点で約870台となり、エネルギーロスを低減するエコタイヤの導入や、リユース促進のために更生タイヤの導入も進めています。2017年10月には、量産電気小型トラック「eCanter」を導入開始したと発表しました。[関連記事]

そのような活動を進めるセブン‐イレブン・ジャパンは、「セブン‐イレブン千代田二番町店」を、「ひとと環境にやさしい店舗」として開店すると発表しました。国内外の様々な分野を代表する企業が、「環境負荷の低減」「働きやすさの向上」「快適な店内環境づくり」をテーマとした技術や設備を提案しており、それらを結集した店舗となります。

38社が提案したご58種の技術による設備を採用しており、店舗全体の外部調達電力を約28%削減するほか、 対象設備に関連する作業時間を1日あたり約5.5時間削減することが可能となります。

採用された技術の1つである路面型太陽光発電設備は、アジア初の事例となります。この路面型太陽光発電設備「WATTWAY」は、フランスの建設企業Colas社が、フランス国立太陽エネルギー研究所と共同で開発した設備です。COP21において「Climate Solutions Award」を受賞しており、世界からの注目も高い技術となっています。

セブン‐イレブン・ジャパンは、今回の店舗での試用・検証をきっかけとして、可能なものから全国約19900店舗への拡大を検討するとしています。また、環境への負荷を低減できる設備の導入や、従業員が働きやすい環境の整備、「近くて便利」なお店づくりを通じ、広く社会的課題への対応を推し進めるとしています。

新店舗において採用された技術概要

①路面型太陽光発電設備
路面型太陽光発電設備

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

床面に高透過性・高耐久性のあるコーティングを施した太陽光パネルが設置されます。フランスの大手建設「ブイグ」グループの「コラス社」による路面太陽光発電設備『WATTWAY by Colas』を採用しており、アジア初の事例となります。100㎡敷設時では、発電量約10,000kWh/年となります。この発電量は、2013年の標準店舗使用電力の約7.2%に相当します。

②純水素燃料電池の発電利用
純水素燃料電池の発電利用

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

水素ガス容器から配管を経由し、水素を燃料電池に供給、発電するシステムです。水素ボンベ1本あたり約8時間の発電が可能です。24時間の稼働時発電量は約12264kWh/年となり、2013年の標準店舗使用電力の約8.8%に相当します。

③高効率太陽光発電システム
高効率太陽光発電システム

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

現行でセブン‐イレブン店舗に導入されている標準パネルと比べ、発電能力が約102%と高効率です。発電量は約11424kWh/年となり、2013年の標準店舗使用電力量の約8.2%に相当します。

④自動調光機能付き店頭看板
自動調光機能付き店頭看板

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

店頭看板の照明に、タイマー管理の自動調光機能が付加されます。段階的な調光により、使用電力量を削減します。使用電力量は約286kWh/年削減となり、2013年の標準店舗使用電力量の約0.2%に相当します。

⑤CO2 冷媒を使用した冷凍・冷蔵設備
CO2 冷媒を使用した冷凍・冷蔵設備

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

冷凍・冷蔵の販売設備すべてにCO2冷媒を使用し、環境への負荷を低減しています。従来固定式であった冷凍・冷蔵ケースの陳列棚をスライド式にすることで、作業効率を改善します。作業項目を商品補充と清掃として、作業時間は約54分削減される見込みです。

⑥スライド式の棚板/ブラケットの採用
スライド式の棚板/ブラケットの採用

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

従来固定式であった商品陳列用の棚板が、全てスライド式に変更されます。商品補充の作業時間が減少し、作業効率が向上します。既存の陳列棚に使用することでスライド式にできるブラケットも採用されています。作業項目を商品補充、清掃として、作業時間は約47分削減される見込みです。

⑦「ナノイーX」による店内空気の清浄
「ナノイーX」による店内空気の清浄

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

パナソニックの独自技術「ナノイーX」を使用した空調機、空気清浄機が採用されています。12種類の花粉の無力化や、PM2.5、アレルギー物質などを抑制するほか、脱臭機能も付加されています。

⑧新型ウォークイン冷蔵庫
新型ウォークイン冷蔵庫

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

従来は冷却風を循環させ、陳列棚・保管用棚の商品を冷却していましたが、陳列棚と保管用棚を分け、冷風を適宜使用し、壁面と棚で商品を冷却する方式に変更されています。作業時に従業員に冷風が直に当たらないので、負荷が減少します。

⑨快適空間トイレ
快適空間トイレ

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

プレミスト機能・自動便器洗浄機能を装備した便器が採用されています。防臭・抗菌作用を有する床と、消臭・抗菌作用を有する壁 ・天井材が採用されています。脱臭機能付き空気清浄機が設置され、節水型泡沫自動水栓が採用されています。

⑩バイオ PE を使用したステッカー
バイオ PE を使用したステッカー

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

サトウキビ由来のバイオエタノールから作られたポリエチレンステッカーが採用されています。化石燃料由来から植物性由来へ置き換えることでCO2排出量を削減します。

⑪レジ袋簡易取り出し/袋開口機能
レジ袋簡易取り出し/袋開口機能

 出典:セブン‐イレブン・ジャパン

レジ袋を取り出す作業性が改善されています。従来、屈んで袋を取り出す構造となっており、従業員の作業時に負荷がかかっていましたが、立ったまま袋を取り出すことができ、袋が開きやすくなることで働きやすさの改善につながります。作業項目をレジ袋詰めとして、作業時間は約55分削減される見込みです。

この続きを読むには会員登録(無料)が必要です。

無料会員になると閲覧することができる情報はこちらです
電力の補助金

補助金情報

再エネや省エネ、蓄電池に関する補助金情報を一覧できます

電力料金プラン

料金プラン(Excel含)

全国各地の料金プラン情報をExcelにてダウンロードできます

電力入札

入札情報

官公庁などが調達・売却する電力の入札情報を一覧できます

電力コラム

電力コラム

電力に関するコラムをすべて閲覧することができます

電力プレスリリース

プレスリリース掲載

電力・エネルギーに関するプレスリリースを掲載できます

電力資格

資格取得の支援

電験3種などの資格取得に関する経済支援制度を設けています

はてなブックマークGoogle+でシェア

執筆者情報

一般社団法人エネルギー情報センターの写真

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

EICは、①エネルギーに関する正しい情報を客観的にわかりやすく広くつたえること②ICTとエネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること、に関わる活動を通じて、安定したエネルギーの供給の一助になることを目的として設立された新電力ネットの運営団体。

企業・団体名 一般社団法人エネルギー情報センター
所在地 東京都新宿区新宿2丁目9−22 多摩川新宿ビル3F
電話番号 03-6411-0859
会社HP http://eic-jp.org/
サービス・メディア等 https://www.facebook.com/eicjp
https://twitter.com/EICNET

関連する記事はこちら

FIT買取期間が終了する2019年以降、新たな供給力と需要を獲得するビジネスチャンスにの写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2017年12月19日

新電力ネット運営事務局

FIT買取期間が終了する2019年以降、新たな供給力と需要を獲得するビジネスチャンスに

12月18日、「再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会」が開催され、FIT制度からの自立に向けた事業環境の整備などについて検討が行われました。2019年以降、各発電所のFIT買取期間が順次終了しますが、その発電所は小売電気事業者やアグリゲーターにとって、新たな供給力と需要を獲得するビジネスチャンスとなります。

アジア初、セブン‐イレブンが路面に設置する太陽光発電設備を導入の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2017年12月14日

新電力ネット運営事務局

アジア初、セブン‐イレブンが路面に設置する太陽光発電設備を導入

12月6日、セブン‐イレブン・ジャパンは「セブン‐イレブン千代田二番町店」を、「ひとと環境にやさしい店舗」として開店すると発表しました。58種の技術による設備を採用しており、店舗全体の外部調達電力を約28%削減するほか、 対象設備に関連する作業時間を1日あたり約5.5時間削減することが可能となります。また、路面型太陽光発電設備の採用はアジア初となります。

世界最大の蓄電池が南オーストラリア州で運転開始、129MWhの規模で風力による電力受入の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2017年12月05日

新電力ネット運営事務局

世界最大の蓄電池が南オーストラリア州で運転開始、129MWhの規模で風力による電力受入

11月23日、南オーストラリア州政府は世界最大のリチウムイオン蓄電池が稼働開始したと発表しました。蓄電池を設置したのは米テスラであり、性能は100MW/129MWh、30000以上の家庭に十分な電力を供給する性能を保持しています。

千葉商科大学、メガソーラーなどの活用で日本初の「自然エネルギー100%大学」に、2020年度目標の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2017年11月15日

新電力ネット運営事務局

千葉商科大学、メガソーラーなどの活用で日本初の「自然エネルギー100%大学」に、2020年度目標

11月13日、千葉商科大学は、所有しているメガソーラー野田発電所等で発電するエネルギー量と、市川キャンパスにおいて消費しているエネルギー量を同量にする「自然エネルギー100%大学」を目指すと発表しました。同大学は日本の大学単体では日本一大きいメガソーラー発電所を所有しており、それを活用することで2018年度に「RE100大学」、2020年度に「自然エネルギー100%大学」を目指します。

世界最大の浮体式洋上風力発電所、スコットランド沖で稼働開始の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2017年10月31日

新電力ネット運営事務局

世界最大の浮体式洋上風力発電所、スコットランド沖で稼働開始

10月18日、ノルウェイのstatoilは浮体式洋上風力発電所をスコットランド沖で稼働開始したと発表しました。タービンの総出力は30MWで、浮体式洋上風力発電において世界最大規模であり、全長は253メートルに達します。その内の78メートルが海面下に沈み、構造物はバラストで浮上、ブイのように直立します。1基当たり3もの係留ケーブルが繋がることで安定する構造となります。