世界最安水準の太陽光発電プロジェクト、1kWhあたり約2.1円、サウジアラビアの入札

2017年10月19日

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

世界最安水準の太陽光発電プロジェクト、1kWhあたり約2.1円、サウジアラビアの入札の写真

10月3日、サウジアラビアの再生可能エネルギー事業開発局(REPDO)は、現在計画中の300MWの太陽光発電所の入札で、1kWhあたり6.69736Halalas(約2.1円)の応札があったと発表しました。入札には27件の応募があり、その中から8件が入札資格認定を受けました。日本企業は丸紅、日揮、三井物産の3社が参加しています。

1kWhあたり約2.1円、サウジアラビアの太陽光発電プロジェクト

IRENAによれば、大規模太陽光発電システムコストについては、均等化発電原価(LCOE)でみると、2015年の時点で発電原価が0.13$/kWhであり、2025年には0.06$/kWhと半分以下に低下するとされています(図1)。そのため、太陽光発電は、石炭・ガス火力発電の0.05-0.10$/kWhと比較しても、競争力で優位に立つことができると想定されます。

太陽光発電と風力発電のシステムコストの加重平均予測

図1 太陽光発電と風力発電のシステムコストの加重平均予測 出典:IRENA

このように太陽光発電の価格が低下していく中、サウジアラビアの再生可能エネルギー事業開発局(REPDO)は、現在計画中の300MWの大規模太陽光発電所の入札で、1kWhあたり6.69736Halalas(約2.1円)の応札があったと発表しました。

2017年4月17日に募集要項が発表され、27件の応募があり、その中から8件が入札資格認定を受けました。日本企業は、丸紅、日揮、三井物産の3社が参加しています。最安の1kWhあたり6.69736Halalasを提案したのは、アブダビのAbu Dhabi Future Energy Company (Masdar)でした(図2)。

入札結果

図2 入札結果 出典:REPDO

太陽光発電設備は、サウジ北部のSakaka地区での建設が予定されています。今後、REPDOが入札内容を精査し、最終選考候補を11月28日に発表します。

最終受注者は2018年1月27日発表される予定です。受注者は25年間のpower purchase agreement(PPA)を結ぶこととなります。決算処理は2018年2月28日に完了し、2019年中には試運転が開始される予定です。

石油依存から脱却する「サウジ・ビジョン 2030」

サウジアラビアでは、2016年4月、ムハンマド・ビン=サルマン副皇太子の主導により、「サウジ・ビジョン 2030」を発表しています。これは、油価低迷に起因する巨額の財政赤字に直面したサウジが石油依存から脱却し、包括的に発展するための2030年までの長期社会経済計画となります。

REPDOは、この長期国家戦略である「サウジ・ビジョン2030」に向け、国家再生可能エネルギープログラム(NREP)を推進しています。2020年までに再生可能エネルギー発電所3.45GWの建設を進め、さらに2023年までに9.5GWに拡大するとしています。9.5.GWは、国家の総電力需要の約4%に当たるとされています。

この続きを読むには会員登録(無料)が必要です。

無料会員になると閲覧することができる情報はこちらです
電力の補助金

補助金情報

再エネや省エネ、蓄電池に関する補助金情報を一覧できます

電力料金プラン

料金プラン(Excel含)

全国各地の料金プラン情報をExcelにてダウンロードできます

電力入札

入札情報

官公庁などが調達・売却する電力の入札情報を一覧できます

電力コラム

電力コラム

電力に関するコラムをすべて閲覧することができます

電力プレスリリース

プレスリリース掲載

電力・エネルギーに関するプレスリリースを掲載できます

電力資格

資格取得の支援

電験3種などの資格取得に関する経済支援制度を設けています

はてなブックマークGoogle+でシェア

執筆者情報

一般社団法人エネルギー情報センターの写真

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

EICは、①エネルギーに関する正しい情報を客観的にわかりやすく広くつたえること②ICTとエネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること、に関わる活動を通じて、安定したエネルギーの供給の一助になることを目的として設立された新電力ネットの運営団体。

企業・団体名 一般社団法人エネルギー情報センター
所在地 東京都新宿区新宿2丁目9−22 多摩川新宿ビル3F
電話番号 03-6411-0859
会社HP http://eic-jp.org/
サービス・メディア等 https://www.facebook.com/eicjp
https://twitter.com/EICNET

関連する記事はこちら

世界最安水準の太陽光発電プロジェクト、1kWhあたり約2.1円、サウジアラビアの入札の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2017年10月19日

新電力ネット運営事務局

世界最安水準の太陽光発電プロジェクト、1kWhあたり約2.1円、サウジアラビアの入札

10月3日、サウジアラビアの再生可能エネルギー事業開発局(REPDO)は、現在計画中の300MWの太陽光発電所の入札で、1kWhあたり6.69736Halalas(約2.1円)の応札があったと発表しました。入札には27件の応募があり、その中から8件が入札資格認定を受けました。日本企業は丸紅、日揮、三井物産の3社が参加しています。

日本の自治体として初の「東京グリーンボンド」、充当予定事業が決定、再エネやZEBなどの写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2017年10月18日

新電力ネット運営事務局

日本の自治体として初の「東京グリーンボンド」、充当予定事業が決定、再エネやZEBなど

10月11日、東京都は平成29年度に発行する「東京グリーンボンド」について、資金使途の対象となる予定の事業が決まったと発表しました。日本の自治体として初となるグリーンボンドであり、発行規模は200億円程度、発行時期は10月~12月が予定されています。

地元の「風資源」を活用して地域経済の活性化、秋田銀行がシンジケートローンを組成の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2017年10月11日

新電力ネット運営事務局

地元の「風資源」を活用して地域経済の活性化、秋田銀行がシンジケートローンを組成

9月29日、秋田銀行は地元企業が主体となって出資する「A-WIND ENERGY社」が秋田県潟上市で実施する風力発電事業に対して、プロジェクトファイナンスによるシンジケートローンを組成したと発表しました。

資本提携によりアジア圏でIoTを提供、スマートメーター等でエネルギー効率の改善を目指すの写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2017年10月06日

新電力ネット運営事務局

資本提携によりアジア圏でIoTを提供、スマートメーター等でエネルギー効率の改善を目指す

10月3日、オリオン電機は、日本を含むアジア圏においてワンストップのIoTソリューションを提供するため、インターポレーションと資本・業務提携をしたと発表しました。エネルギー効率の改善を図るべく、BEMS領域、各スマートメーター(特にLPガス)等においてソリューションを提供するとしています。

宮城県で県内最大の風力発電、七十七銀行がプロジェクトファイナンス方式で56億円を融資の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2017年08月24日

新電力ネット運営事務局

宮城県で県内最大の風力発電、七十七銀行がプロジェクトファイナンス方式で56億円を融資

8月23日、七十七銀行は宮城県石巻市で実施される宮城県内最大規模となる風力発電事業に対して、プロジェクトファイナンス方式による融資契約を締結したと発表しました。融資契約金額は56億円、発電設備規模は合計で20.4MWとなります。