フィードインプレミアム

フィードインプレミアムとは

フィードインプレミアムとはFIP(feed in premium)とも呼ばれる、再生可能エネルギーの支援をする政策の一つです。

再生可能エネルギーの市場価格に関係なく、決められた買取価格が維持される固定価格買取制度(FIT制度)と異なり、市場価格にプレミアムとして補助金が上乗せされることが特徴です。

背景

FIT制度は適切な価格設定が難しく、過度な保護によって電力市場が歪んでしまうことが問題となり、欧州を中心とした一部の国においてフィードインプレミアムへ移行していきました。

フィードインプレミアムの実施により、再生可能エネルギー発電への補助金の削減、市場競争の促進、電力需要に合わせた再エネ開発といった効果が期待されています。

フィードインプレミアムのメリット

市場競争の促進

フィードインプレミアムでは、FIT制度と比較して日々の発電コストや発電量、そして市場でのより高い価格での販売が重要となってきます。

これにより事業者は需要に合わせた電力供給を意識する必要があり、蓄電技術や発電量の予測など事業者間の技術力による競争が促進されることが期待されています。

制度費用の削減

FIT制度では電力が供給過多であっても規定の価格で再生可能エネルギーを買い取る必要があり、政府の制度費用の負担が大きくなる問題がありました。一方、フィードインプレミアムでは市場価格が低い場合は事業者も供給するメリットが小さくなるため、供給が抑えられ、制度費用が低くなる利点があります。

また競争入札を通じて基準価格を決定する方式では、より制度費用の削減が期待できます。イタリアでは風力発電に関して入札が2012年から2014年までの3回行われ、最低落札価格は政府が設定した基準価格に比べて7割ほどまで抑えられることができました。

制度の長期安定性

FIT制度では、適切な価格設定が難しく制度費用が増大してしまうなど、制度の長期安定性について問題がありましたが、フィードインプレミアムではFIT制度と比較して制度費用の削減できるので政府の補助など安定的に制度を運用することができます。

フィードインプレミアムのデメリット

再生可能エネルギー発電事業者の負担増

FIT制度は負担が大きいものの、まだ未熟な産業である再生可能エネルギー事業を保護し、参入しやすくするメリットがありました。フィードインプレミアムの場合、発電事業者は市場競争にさらされることになり、発電所の開発負担が増加する側面があります。

利益予想が困難

フィードインプレミアムでは電力の市場価格が重要となってくるため、FIT制度と比較して利益予想が難しくなり参入障壁が上がります。