電気のF1「フォミュラーE」とは、2018年から日産が日系自動車メーカーとして初参戦

2018年06月26日

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「フォミュラーE」は、ファンが積極的に参画することのできる、100%電動パワートレインの性能を競い合うグローバルレースです。これまで「フォミュラーE」には、日系自動車メーカーの参戦はありませんでしたが、第5シーズンから日産自動車が初めて参戦すると発表しました。

日産リーフを手がける日産が「フォミュラーE」に参戦

2014年に開幕された「フォミュラーE」は、国際自動車連盟(FIA)が主催する世界初の電気自動車のフォーミュラカーレースです。第5シーズンは、2018年12月のサウジアラビアを皮切りに、2019年7月のニューヨークまで、12都市で13レースが開催されます。

第5シーズンでは、第二世代となる新型のフォーミュラEマシンに加え、画期的で新たなレースフォーマットも導入されます。第二世代のフォーミュラEマシンは、過去のシーズンのようにレースの途中で車両を乗り換える必要がありません。

レース中は200キロワットで走行し、アクティベーション・ゾーンを走行する際には、使用回数に制限が設けられるものの、225キロワットまで出力をあげられます。アクティベーション・ゾーンは、現地で観戦するファンだけでなく、オンラインやテレビで観戦するファンにも分かるようコース上に表示されます。

フォーミュラEは、ファンがレースに影響を与える世界で唯一のレースイベントです。「ファンブースト」は、好きなドライバーに投票して、レース中にエクストラパワーを与えることができます。得票数トップ3のドライバーには、「ファンブースト」が与えられ、レース中に5秒間、最大出力250キロワットの電気を使用できます。

このように「フォミュラーE」は、ファンが積極的に参画することのできる、100%電動パワートレインの性能を競い合うグローバルレースです。これまで「フォミュラーE」には、日系自動車メーカーの参戦はありませんでしたが、第5シーズンから日産が初めて参戦すると発表しました。

これまで日産は、昨年の東京モーターショーでフォーミュラEへの参戦を発表し、今年3月にはジュネーブモーターショーでフォーミュラE参戦マシンのカラーリングを発表しています(図1)。

日産自動車、フォーミュラEマシンのカラーリングコンセプト

図1 日産自動車、フォーミュラEマシンのカラーリングコンセプト 出典:日産自動車

モータースポーツとEVにおいて歴史を持つ日産

日産は長いモータースポーツの歴史を持っており、1933年の創業からわずか3年後には、国内で初めて開催されたサーキットレースに参加しています。また、日本初の本格的自動車レース「第1回日本GP(1963年)」では、初代フェアレディ「SP310」が欧州の強豪を抑えクラス優勝しています。

EVの分野においても最先端を走っており、日産が手がける「日産リーフ」の初代モデルは、手頃な価格のゼロ・エミッションモビリティの草分けとして、2010年に発売されました。

「日産リーフ」は、グローバルで累計28万台以上を販売し、世界で最も売れている電気自動車となっています。また、排出ガスを一切出さない「日産リーフ」の累計走行距離は35億キロを超えています。なお、日産は2022年度までに、電気自動車(EV)とe-POWER搭載車を含めた電動駆動車を年間100万台販売することを目指しています。

このように日産は、モータースポーツとEVにおいて長年の蓄積を持ち、「フォミュラーE」においても活躍が期待されます。日産の副社長であるダニエレ スキラッチ氏は、「日産のDNAには、電動モビリティの技術革新における豊富な経験だけでなく、モータースポーツにおける長い成功の歴史があります。この2つの重要な要素を持つフォーミュラEに参戦することは、当社にとって自然なことです。」と述べています。

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