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旭化成、再エネから作る「グリーン水素」実証プロジェクトを本格始動

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旭化成、再エネから作る「グリーン水素」実証プロジェクトを本格始動の写真

旭化成は5月、風力模擬電源を使ってアルカリ水から水素を生成する「グリーン水素」の実証プロジェクトを開始したと発表しました。ドイツ連邦共和国NRW州ヘルテン市にある水素関連技術開発拠点「h2herten」にて実証が行われます。

再エネから作る「グリーン水素」の実証プロジェクト開始

水素は天然ガスや石油など化石燃料を改質するほか、水を電気分解することでも製造できます。そのため、水素製造は再生可能エネルギーとの親和性が高く、過剰に発電した際には水素に変換して貯めておくことで、蓄電池のような役割を果たすことができます。また、水素は蓄電池のほかにも、自動車の代替燃料としても関心が高まっています。

この水素を燃料として走る燃料電池自動車は、走行時の排出が水のみであり、環境に優しいとされています。原料の採掘から発電・走行まで含めた「Well to Wheel」の数値を見ると、燃料電池自動車(太陽光発電にて水素製造)のCO2排出量は14g-CO2/kmであり、ガソリン車の147g-CO2/kmと比較すると10分の1以下となります(図1)。

Well to Wheel のCO2排出量の比較

図1 Well to Wheel のCO2排出量の比較 出典:経済産業省

海外においては、ヨーロッパ、特にドイツでは2022年までに原子力エネルギーを廃絶するともに、変動する再生可能エネルギー源からの電力供給の高シェア化やCO2削減に対する意欲的な目標を掲げています。そのため、再エネの出力変動を緩和することのできる蓄電技術が強く求められています。

こうした中、旭化成はドイツ連邦共和国NRW州ヘルテン市にある水素関連技術開発拠点「h2herten」にて、風力模擬電源を使ってアルカリ水から水素を生成する「グリーン水素」の実証プロジェクトを開始したと発表しました。

食塩電解システムの技術をベースとして、再エネに適したアルカリ水電解システムを開発

今回のプロジェクトは、再エネ電力を使用して「グリーン水素」を製造するものです。旭化成による水素製造プロジェクトの第二弾となります。第一弾では、NEDOによる技術開発支援のもと、神奈川県横浜市において、10MW級の大型アルカリ水電解システムを想定した長時間の水素製造実証プロジェクトに成功しています。

旭化成は、世界26カ国、126カ所の生産拠点で使用されている食塩電解システムのメインサプライヤーです。この技術をベースとして、再生可能エネルギーなどの変動電源に適したアルカリ水電解システムを開発しました。このアルカリ水電解システムはエネルギー転換効率に優れ、10MWまでの大型化が可能であるため、単一装置で大量の水素を生産することができます。

今回の第2弾は、NRW.INVEST(投資や進出を計画するドイツ国内外の企業をサポートするNRW州経済振興公社)の協力のもと、水素関連技術開発拠点「h2herten」と共同で行われます。旭化成によると、今回のプロジェクトは大規模な「グリーン水素」製造のためのアルカリ水電解システムの開発に寄与するとしています。

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