再エネ事業を展開するエコスタイル、豊中市立第八中学校で環境教育、豊中市と協働実施

2018年01月17日

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

再エネ事業を展開するエコスタイル、豊中市立第八中学校で環境教育、豊中市と協働実施の写真

1月16日、エコスタイルはCSR活動の一環として、豊中市立第八中学校において「地球環境とキャリア」をテーマとする教育プログラム「ドリカムスクール」を実施すると発表しました。2018年1月から3月にわたり、豊中市と協働で実施されます。

エコスタイル、「地球環境とキャリア」をテーマとする教育プログラム「ドリカムスクール」を実施

社会の様々な問題を解決するためには、自ら考え、客観的に判断し、他者と協力しながら課題解決に向けて行動する力が必要となります。また、地球環境問題が社会に影響を与える中、持続可能な社会を構築していく必要があります。

こうした、「持続可能な社会」の担い手に必要な価値観を育む教育に「持続可能な開発のための教育(ESD)があります。このESDの構成概念は、日本の学習指導要領が重視する「生きる力の育成」、「知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成の重視」等に通じるものと考えられます。

ESDの国際的な流れとしては、2002年のヨハネスブルグ・サミットを契機に動き始めました。2005年には日本が提案した「国連持続可能な開発のための教育の10年(ESDの10年)」がスタートし、ESDは世界各国で取り組まれました。

最終年に当たる2014年には、日本で「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」が開催されました。そしてESDは、2014年12月の国連総会によりGAPに引き継がれ、そして持続可能な開発目標であるSDGsに盛り込まれました(図1)。

ESDの流れ

図1 ESDの流れ 出典:環境省

このように、環境教育の推進が求められる中、エコスタイルはCSR活動の一環として、豊中市立第八中学校において「地球環境とキャリア」をテーマとする教育プログラム「ドリカムスクール」を実施すると発表しました。2018年1月から3月にわたり、豊中市と協働で実施されます。

豊中市は「豊中市環境基本計画」と「豊中アジェンダ21」の2つの計画を軸に、市民・事業者・行政と協働して環境問題に取り組んでいます。また、2050年度までに市民1人あたり温室効果ガス排出量を1990年度比で70%削減するという目標も掲げています。

授業内で採用された企画は豊中市のHPに掲載される予定

ドリカムスクールは「環境教育」と「キャリア」をテーマとしており、生徒が企業から与えられた課題に取り組むキャリア教育プログラムです。豊中市立第八中学校とエコスタイル、そして豊中市が協働して授業を行います。

また、NPO法人JAE(日本アントレプレナーシップアカデミー)がコーディネーターを務め、企業と学校が連携しながらワークショップを行います。なお、エコスタイルは「ドリカムスクール」に2017年度も参画しています。

今回の「ドリカムスクール」は、2018年1月から3月にわたって全5回の授業が行われる予定で、1年生3クラスの生徒を対象に実施されます。「Stop地球温暖化!まちの人たちのエコアクションを広げる方法を考えよう!」というミッションのもと、生徒は地球温暖化防止対策を「広める方法」を考えます。

授業内で採用された企画は、実際に町の人たちに広げるため、豊中市のHPに掲載される予定です。また、並行してエコスタイル社員が、自身の体験に基づいた「私の人生グラフ」を語るというキャリア教育を実施します。

ドリカムスクールは通常の授業にみられる講義形式ではなく、生徒がグループに分かれ企画からプレゼンテーションまで体験していきます。そのため、キャリア教育としてだけでなく、チームで課題解決をする難しさや楽しさを学び、論理的思考力を養うことができます。

また、従来の教師から生徒への一方向的な情報の伝達とは異なり、民間企業ならではの実地に基づいた「ミッション」を提示し、生徒がミッションの解決に取り組むことで、より現実的な学びを得ることができます(図2)。

ドリカムスクールの様子

図2 教育の様子 出典:エコスタイル

エコスタイル、「再生可能エネルギーの普及・促進」「環境教育」「ダイバーシティの推進」に取り組む

エコスタイルでは持続可能な社会の実現に向けて「再生可能エネルギーの普及・促進」「環境教育」「ダイバーシティの推進」に取り組んでいます。この中で、環境教育については例えば、2016年に「第16回エデュケーションチャレンジ」、2017年には「パワー・オ ブ・イノベーション2017」に参画しています。

この続きを読むには会員登録(無料)が必要です。

無料会員になると閲覧することができる情報はこちらです
電力の補助金

補助金情報

再エネや省エネ、蓄電池に関する補助金情報を一覧できます

電力料金プラン

料金プラン(Excel含)

全国各地の料金プラン情報をExcelにてダウンロードできます

電力入札

入札情報

官公庁などが調達・売却する電力の入札情報を一覧できます

電力コラム

電力コラム

電力に関するコラムをすべて閲覧することができます

電力プレスリリース

プレスリリース掲載

電力・エネルギーに関するプレスリリースを掲載できます

電力資格

資格取得の支援

電験3種などの資格取得に関する経済支援制度を設けています

はてなブックマーク

執筆者情報

一般社団法人エネルギー情報センターの写真

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

EICは、①エネルギーに関する正しい情報を客観的にわかりやすく広くつたえること②ICTとエネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること、に関わる活動を通じて、安定したエネルギーの供給の一助になることを目的として設立された新電力ネットの運営団体。

企業・団体名 一般社団法人エネルギー情報センター
所在地 東京都新宿区新宿2丁目9−22 多摩川新宿ビル3F
電話番号 03-6411-0859
会社HP http://eic-jp.org/
サービス・メディア等 https://www.facebook.com/eicjp
https://twitter.com/EICNET

関連する記事はこちら

2024年度にも国内で初導入が計画される潮流発電。世界の先進的な事例や、その仕組みと可能性とは!?の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2023年08月17日

新電力ネット運営事務局

2024年度にも国内で初導入が計画される潮流発電。世界の先進的な事例や、その仕組みと可能性とは!?

排他的経済水域世界第6位という海洋国である我が国において、海洋エネルギーは大きなポテンシャルを有しています。潮流発電は一定の規則性を持った潮汐力により、年間を通じて安定的で、予測可能な発電方式であることから今後の可能性として期待がされます。今回は、潮流発電(潮汐力発電)について紹介します。

太陽光パネルの廃棄とリユース・リサイクルの現状と課題の写真

一般社団法人 環境エネルギー循環センター(EECC)

2023年07月31日

EECC運営事務局

太陽光パネルの廃棄とリユース・リサイクルの現状と課題

導入が進んだ太陽光パネルの廃棄に関する問題について、政府が検討会を通じで業界団体にヒアリングをしています。その中で、実態が浮き彫りになってきた太陽光パネルのリユース・リサイクルの現状と課題についてご紹介します。

日本はポテンシャルが高い!?地熱発電を地域観光や企業の自家発電に活用の写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2022年12月07日

新電力ネット運営事務局

日本はポテンシャルが高い!?地熱発電を地域観光や企業の自家発電に活用

電力高騰や原発再稼働などがメディアで取りざたされている電力業界。カーボンニュートラル社会に向けて、これから考えれることは何か。今回は、日本にはまだポテンシャルのあるクリーンエネルギーの一つである地熱発電を取り上げ、国内外の事例をご紹介します。

風力発電の最新の国内動向や、課題と解決策についての写真

一般社団法人エネルギー情報センター

2022年09月29日

新電力ネット運営事務局

風力発電の最新の国内動向や、課題と解決策について

三菱商事の洋上風力の入札案件や豊田通商の陸上風力開発など、風力発電関連のニュースが多く取り上げられています。再生可能エネルギーとして日本では太陽光に次ぐ導入ポテンシャルがある風力発電の最新の国内動向をご紹介。また、課題や解決のための取り組みについても取り上げます。

世界で太陽光パネル廃棄に関する議論が加速。日本は24年にリサイクル義務化検討への写真

一般社団法人 環境エネルギー循環センター(EECC)

2022年09月08日

EECC運営事務局

世界で太陽光パネル廃棄に関する議論が加速。日本は24年にリサイクル義務化検討へ

今後、寿命を迎えた太陽光パネルの大量廃棄が起こるという懸念が世界中で広がっています。日本では、環境省が太陽光リサイクル義務化の検討にはいりました。そこで今回は、現状のリサイクル設備やパネル回収システムについてご紹介しながら、今後の廃棄・リサイクルの動きについて考えていきます。

 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス ビジネス屋と技術屋が一緒に考える脱炭素