千葉県に日本最長のメガソーラー発電、成田空港と東京を結ぶ鉄道沿線の約10kmに設置

2017年07月31日

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

千葉県に日本最長のメガソーラー発電、成田空港と東京を結ぶ鉄道沿線の約10kmに設置の写真

7月18日、東芝はSGET千葉ニュータウンメガソーラー発電所が完成し、千葉ニュータウン中央駅において開所式が執り行われたと発表しました。全長約10kmと日本最長のメガソーラー発電所となり、敷地面積は約18haに及びます。

千葉県の再エネ開発、日本最長のメガソーラーのほか、世界最大の水上式メガソーラーなども建設

新エネルギー産業は、今後の成長が見込まれる新たな産業分野として強く期待されており、地域経済の活性化にも大きく貢献し得るものです。また、新エネルギーの導入は、地球温暖化の防止や資源循環型社会の構築も期待できます。

こうしたことから、千葉県は平成23年7月、「千葉県省エネルギー等対策推進本部」の下に、「新エネルギー活用推進プロジェクトチーム」を設置しました。

その後、千葉県省エネルギー等対策推進本部は、平成24年3月に「新エネルギーの導入・既存エネルギーの高度利用に係る当面の推進方策」を策定しました。この方策に基づき、千葉県では、民間事業者や市町村によるプロジェクト展開などに取り組んでいます。

再生可能エネルギーの事業用地関連では、千葉県は2014年11月28日に「山倉ダムにおけるフロート式メガソーラー」の事業候補者を「京セラTCLソーラー合同会社」に決定したと発表しました。同社は、このフロート式メガソーラーを、2015年12月に着工開始しています。

これは、18万平方メートルの水面に約5万枚の太陽光パネルを浮かべるもので、着工当時で世界最大の水上式メガソーラーとなります。

千葉県に日本最長のメガソーラー発電

フロート式メガソーラーとほぼ同時期の2014年11月21日、千葉県は千葉ニュータウンの成田スカイアクセス沿線用地において、メガソーラーを設置・運営する事業候補者を決定したと発表しました。

6者から応募があり、「成田スカイアクセス沿線用地(旧新幹線用地)メガソーラー事業者選定委員会」での審査を踏まえ、「スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー株式会社(略称:SGET)」に決定することとなりました。SGETが選ばれた理由としては、貸付料額の得点は低いものの、事業遂行能力、事業計画、地域振興策が高く評価されたからです(図1)。

成田スカイアクセス沿線用地メガソーラー設置運営事業 審査結果

図1 成田スカイアクセス沿線用地メガソーラー設置運営事業 審査結果 出典:千葉県

実際の発電所の建設等については、2016年2月に東芝がSGET千葉ニュータウンメガソーラー合同会社から受注し、設計、調達などが進められてきました。そして2017年7月18日、東芝は発電所が完成し、千葉ニュータウン中央駅において開所式が執り行われたと発表しました。全長約10kmと日本最長のメガソーラー発電所となり、敷地面積は約18haに及びます。なお、東芝は、EPC注契約者として今回の発電所の設計、調達、建設および今後20年間の運用・保守業務を受注しています。

今回の発電所は、線路沿いに隣接するため、電車走行時の作業が制限されるほか、クレーン作業などの大型工事作業を実施できる場所に制約がありました。そのため、東芝はこれまでメガソーラー発電所の建設で培ってきたノウハウを活用し、作業工程の最適化や関係各社との調整により工程管理の徹底を進めてきました。

また、ケーブルや電線の長距離化に伴う発電効率の低下を防ぐため、太陽光パネルの効率的な配置などによる全体設計の最適化を図ることで発電効率の確保も実現しています。

東京オリンピックで利用増が見込まれる成田スカイアクセス

今回の発電所は、千葉県が管理する成田スカイアクセス沿線用地の内、白井市武西から印西市若萩までの延長約10kmにかけて建設された日本最長のメガソーラーです。太陽光パネル47,454枚が敷き詰められることで、年間発電量は約12,700MWh(一般家庭で約4,600軒の年間使用電力量に相当)となる想定です。

設置場所は、北総鉄道千葉ニュータウン中央駅から印旛日本医大駅までの計3駅にまたがり、北総鉄道成田スカイアクセス沿線用地を活用するものです(図2)。この成田スカイアクセスは京成電鉄によって名付けられた愛称であり、東京と成田空港を結ぶ鉄道路線です。

SGETは今回の発電所を、2019年ラグビーW杯と2020年東京オリンピックを控え、更に増加が見込まれる成田スカイアクセスの利用者に対して、日本の玄関としてインパクトのある風景と、震災後の日本の再生可能エネルギーへの取組みを示すシンボリックな存在となる、としています。また、設計などを担当した東芝は、今後も社会インフラソリューションの提供を通じて顧客価値を向上させるとともに、安全・安心で信頼できる持続可能な社会の実現を目指す、としています。

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