イーレックス、沖縄県で最大のバイオマス発電、全量を県内に供給予定
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6月15日、イーレックスは沖縄県におけるバイオマス発電事業を推進させるた め、準備会社の設立を取締役会において決議したと発表しました。バイオマスを主燃料とする発電所としては、沖縄県内最大規模の設備となる見通しとなり、全量が県内の顧客に供給される予定です。
イーレックス、沖縄県で最大のバイオマス発電所を建設へ
世界では、地球温暖化をはじめ森林破壊、大気・海洋汚染など地球規模での環境問題が深刻化しています。特に、地球温暖化については、海水面の上昇や台風の大型化、サンゴの白化など、島しょ圏における影響が懸念されます。
日本の島しょ圏である沖縄は、「東洋のガラパゴス」とも称されるほど固有種の動植物が数多く生息し、世界的にも希有な自然の宝庫です。ただ現状のところ、地形などの構造的不利性を有していることから、電力の大半を化石燃料に頼っている状況です。再生可能エネルギーの供給量については、2016年3月末時点において47都道府県の中で最下位となっており、地域内での再エネ自給率も42位となっています(図1)。
その理由として、例えば水力発電に関しては、沖縄県には高い山や川がないことが挙げられます。一方で本土の場合、高い山から流れる水の力を利用する水力発電が多用されており、自然の地形を活かすためほとんどが山間部に設置されています。また、風力発電に関しても、台風等の強風の影響によるブレード折損や倒壊などの設備被害があり、普及に向けた課題になっています。

図1 沖縄県の再生可能エネルギー供給状況 出典:環境エネルギー政策研究所
このように化石燃料への依存が高い沖縄県ですが、沖縄県が策定したる総合的な計画である「沖縄21世紀ビジョン基本計画」では、再生可能エネルギーの導入拡大、燃料電池等の分散型電源の普及などによる「資源・エネルギー地産地消」を推進し、エコアイランド沖縄を目指す旨が記載されています。
また、沖縄県は石油依存度の低減、エネルギー源の多様化などを図るため、2010年に「沖縄県エネルギービジョン」を策定、2015年度に改訂版を公表しています。この中で、一次エネルギー供給量に対する再生可能エネルギーの比率を2012年の0.5%から2020年度には5.0%、2030年度に13.5%とする目標を掲げています(図2)。

図2 再生可能エネルギー導入率目標 出典:沖縄県
こうした中、イーレックスは沖縄県におけるバイオマス発電事業について、準備会社の設立を取締役会において決議したと発表しました。今回の事業は、沖縄県内に出力約5万kWのパームヤシ殻(PKS)及び木質ペレットを主燃料とするバイオマス発電所を建設・運用するものです。発電した電気は全量、沖縄ガスとの合弁会社である「沖縄ガスニューパワー」を通して、沖縄県内の顧客に供給する計画です。
商業運転開始の目標は平成32年度中となっており、事業開発を着実に遂行するためにも、本年の7月中に前述の準備会社が設立されます。また、今回の事業は固定価格買取制度の適用(24円/kWh)が確実となっており、安定した収益性確保の目途も立っています。
今回の事業は、バイオマスを主燃料とする発電所としては沖縄県内最大規模の設備となる見通しです。イーレックスの参画するバイオマス発電所の出力合計は、今年5月に着工済の豊前プロジェクト、今年度中に着工予定の大船渡プロジェクトと合わせ、今回の発電所が完成するときには27万kW超(5発電所)となる予定です。
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