米国のバークレー国立研究所、最新の太陽光発電の価格動向を発表
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9月25日、米国のバークレー国立研究所が「Tracking the Sun」 レポートの第10版を発表しました。米国に設置された太陽光発電システムの設置価格動向をまとめたものであり、2016年度は2015年度と比較して、住宅用の平均価格で2%の下落、大規模発電所では8%の下落となりました。
米国の太陽光発電、住宅用の平均価格で2%の下落、大規模発電所では8%の下落
太陽光発電のシステム費用は、現状ではガス火力等と比較し高価ですが、2016年11月に開催された政府の委員会(調達価格等算定委員会)によると、全体として低下傾向にあります。日本において10kW未満の太陽光発電を既築の建物に設置する場合、2011年(10~12月)では53.7万円/kWであったシステム費用が、2016年(7~9月)では37.6万円/kWと、5年近くで7割ほどになっています(図1)。
このようなシステム費用の変動は海外でもあり、米国バークレー国立研究所の「Tracking the Sun」レポートは、米国における居住用および非居住系の太陽光発電システムの設置価格の傾向を要約したものです。
この「Tracking the Sun」 レポートの第10版を、9月25日にバークレー国立研究所が発表しました。レポートでは110万以上の太陽光発電システムから成るデータセットが利用されており、2016年度は2015年度と比較して、住宅用の平均価格で2%の下落、大規模発電所では8%の下落となりました。

図1 住宅用太陽光発電システム費用の動向(10kW未満) 出典:経済産業省
長期的には毎年10%程度の価格下落
レポートによると、太陽光発電の平均システム価格は住宅用で$4.0/W、500kW以下の産業用は$3.4/W、500kW以上の産業用は$2.3/Wとなっています。この平均システム価格は、顧客セグメントに応じて前年度比で2%から8%減少しました。具体的には、住宅用は2%、500kW以下の産業用は3%、500kW以上の産業用は8%となります(図2)。
この数字は、年間当たりの価格下落としては、2009年以降で最も小さい割合となります。一方で、これまで長期的には10%程度の価格下落となっています。最新の2017年上半期のデータも長期的なデータと同様、顧客セグメントごとに少なくとも10%低下するペースで推移しています。
2016年度の価格下落が少なかった理由としては、データセットを構成する発電設備が大きく変わったことが一因とされています。カリフォルニアは比較的、太陽光発電の価格が高い州でありますが、2016年度ではデータセット全体に対するカリフォルニアの割合が急激に増えています。

図2 太陽光発電の設置価格の動向(色付部分は20〜80パーセンタイルの範囲を表示) 出典:Lawrence Berkeley National Laboratory
案件ごとに大きく異なる価格、低コストの太陽光発電の可能性
近年の太陽光発電のシステム価格低下は、ハードウェアのコストが支配的な要因とされています。また、価格は個々のプロジェクトに大きく左右されます。2016年に設置された住宅用システムのうち、下位20%は$3.2/W以下であり、上位20%は$5.0/Wを上回ります。非住宅用に関しても、同様の傾向を示しました。
この価格変動の潜在的な原因は、プロジェクトの特性、施工業者、現地市場や規制条件の違いなど、多岐にわたります。レポートでは、こうした幅広い価格の要因を分析することで、低コストの太陽光発電の可能性を実証するのに役立つとしています。
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