蓄電池を併設するメガソーラーとしては国内最大級、リチウムイオン電池の容量は17.5MWh|PPS-NET

蓄電池を併設するメガソーラーとしては国内最大級、リチウムイオン電池の容量は17.5MWh

2017年04月28日

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

蓄電池を併設するメガソーラーとしては国内最大級、リチウムイオン電池の容量は17.5MWhの写真

4月28日、ソフトバンクグループのSBエナジーと三菱UFJリースは、大規模太陽光発電所である「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク 2」を設置し、共同で発電事業を行うと発表しました。出力規模は約 64.6MWとなり、蓄電池併設型の太陽光発電としては国内最大級となります。(一般社団法人エネルギー情報センター 新電力ネット運営事務局)

蓄電池を併設した太陽光発電、国内では最大級

近年、リコーが2050年までに工場や事業所などで使う電力をすべて再生可能エネルギーでまかなうと発表するほか、世界的にもアップルやマイクロソフトなどが100%再エネの目標を掲げるなど、自然エネルギーへの注目が高まっています。

そうした中、ソフトバンクグループのSBエナジーと三菱UFJリースは、北海道勇払郡安平町において大規模太陽光発電所「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク2」を設置し、共同で発電事業を行うと発表しました。出力規模は約64.6MW、年間予想発電量が約7150万kWh/年(一般家庭約2万世帯分に相当)の発電を行うメガソーラー発電所となります。

この太陽光発電所の特徴としては、大容量リチウムイオン電池が併設されることが挙げられます。その蓄電容量は約17.5MWhとなり、蓄電池を併設する太陽光発電所としては国内最大級の発電所となります。

この蓄電池の併設については、北海道電力が2015年4月に公表した「太陽光発電設備の出力変動緩和対策に関する技術要件」に基づいたものです。今回の発電所はSBエナジーにとって、出力制御無補償の条件の下でプロジェクトファイナンスを組成する初めての事例とのことです。なお、運営についてはSBエナジーと三菱UFJリースが設立する「苫東安平ソーラーパーク2合同会社」が担当します(図1)。

共同発電事業の概要

図1 共同発電事業の概要 出典:SBエナジー

初代の「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」は札幌ドーム30個分の大きさ

今回の太陽光発電は、ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク「2」でした。初代の「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」については、「2」と同じ地域である北海道勇払郡安平町に設置されたもので、こちらも日本最大級の規模です。出力規模は約111MW、年間予想発電量が一般家庭約3万世帯分に相当する約1億800万kWh/年を見込みます。

大きさの面では、最も長いところは約2.5キロメートル、面積は166万㎡で札幌ドームの30個分となります。この太陽光発電が設置される安平町は面積約237㎢、世帯数約4300世帯(平成27年10月)なので、1%にも満たない面積で世帯数にして七倍分の電気を作ることができます(図2)。

ソフトバンク苫東安平ソーラーパークの外観

図2 ソフトバンク苫東安平ソーラーパークの外観 出典:SBエナジー

ソフトバンクグループ、これまでも再エネ普及の取り組み

ソフトバンクグループとしては再エネへの取り組みは今回が初めてではなく、例えば2011年7月に「自然エネルギー協議会」と「指定都市 自然エネルギー協議会」を自治体と共に設立しました。両協議会の事務局として活動を展開、協議会では全国36道府県、18都市の自治体と共に、自然エネルギーの普及促進に向けて、政策提言や情報共有を行っています。

電気料金プランとしては、2017年2月より「FITでんきプラン」を「自然でんき」としてリニューアルし、提供を開始しています。「自然でんき」では、例えば1契約につき50円/月をSBパワーが拠出することで、環境保全活動支援に役立てられています。この料金プランを利用することで、電力の需要家は低炭素社会の実現に貢献することができます。

今回の太陽光発電事業に関わるSBエナジーに関しては、2011年10月6日、再生可能エネルギー事業を担うグループ会社として設立されました。2012年7月1日に稼働を開始した京都市および群馬県榛東村のメガソーラー発電所を皮切りに、2016年9月30日時点では、全国で22カ所(25基)のメガソーラー発電所が稼働しています。

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