502kWhの太陽光発電オークション開始、ヤフオクに出品

2016年02月04日

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

502kWhの太陽光発電オークション開始、ヤフオクに出品の写真

2月3日、ウエストHDが太陽光発電所を「ヤフオク」にて出品するとヤフーが発表しました。発電所の設備容量は500kWh相当であり、太陽光発電所の入札は国内で初となります。参加者は、メンバーズオークションにて入札を実施します。

開始価格1億6100万円(税別)、太陽光発電のオークション

「Yahoo!JAPAN」を運営するヤフーが2月3日、ウエストHDが太陽光発電所を「ヤフオク」にて出品すると発表しました。太陽光発電所自体がインターネットオークションに出品されるのは、国内で初めてとなります。2月12日~2月19日までの間で入札者を募集しており、参加者限定型「メンバーズオークション」にて太陽光発電の入札が実施されます。

入札の背景

電力の自由化

2016年4月からはじまる「電力自由化」に向け、世論の関心が高まりつつあることが、入札開始の背景としてあるといいます。太陽光発電所設備で発電した電気だけを販売する事業業者が登場するなど、業界の動きも活発化しています。

これら動きの一因として、再エネ電源の割合など電源構成の開示が求められるようになる事が考えられます。需要家は、食材などと同様に、原料が何であるか、何が添加されているか、製造工程は大丈夫か、などを吟味して電力商品を選択できるようになるため、追加コストをかけても再エネに投資するような下地ができつつあります。

買い取り価格の違い

固定価格買取制度における買取価格の単価は、「設備認定」の時期により異なります。基本的に、新しく建設した太陽光発電所の買取価格は安く設定されるため、事業者としては買取価格の高い既存の発電所を求めるニーズが高まっています。この既存設備の購入ニーズを満たすため、国内外から広く入札者を募ることができるインターネットオークションを開催したといいます。

オークション物件概要

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