太陽光のZEN POWERが破産、FIT導入後では3番目の規模、九州では過去最高
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帝国データバンクによると、福岡のZEN POWER(資本金3000万円、福岡市博多区博多駅前2-3-7)は、2016年12月22日に福岡地裁へ自己破産を申請、4月5日に同地裁より破産手続き開始決定を受けました。FIT導入後では3番目の規模、九州では過去最高の太陽光関連の倒産となります。
負債52億、FIT導入後では3番目の規模
近年、日本における太陽光発電の導入量は飛躍的に伸びており、2015年末には世界第3位の設備容量となるまで成長しました。その背景にあるのが2012年の7月から始まった固定価格買い取り制度ですが、相次ぐ買い取り価格の引き下げや(図1)、改正FITにより入札制度が導入されるなど、太陽光関連事業者は力量を問われる環境に推移してきています。

図1 調達価格の推移 出典:資源エネルギー庁
そうした中、福岡の株式会社ZEN POWER(資本金3000万円、福岡市博多区博多駅前2-3-7、代表木村道雄氏)は、2016年12月22日に福岡地裁へ自己破産を申請、4月5日に同地裁より破産手続き開始決定を受けました。 負債は52億円となり、太陽光関連ではFIT導入後において、九州・沖縄で過去最大の倒産、そして今年度においても全国ベースで最大となります。
下記の図は、2016年12月までの太陽光関連の倒産における負債額トップ20社ですが、これまでのトップは日本ロジテック協同組合の約163億円でした。次点でシーズクリエイトの約114億円となり、今回のZEN POWERは3番手の52億円となります(図2)。

図2 負債額上位20社、太陽光関連(2016年12月まで) 出典:帝国データバンク
大口取引先の経営状態や買取単価下落などが影響
ZEN POWERは、2005年12月に設立された太陽光発電設備の製造・販売業者です。日本製を強みとして国内および海外向けに販売し、業績のピークとなる2014年12月期には年売上高約74億円を計上していました。 しかし、大口取引先だったドイツ企業に多額の不良債権が発生したことで、資金繰りが悪化しました。
太陽光発電のシステム価格について、例えばイタリアにおいては、2007年に8.9ドル/Wであった価格が、2014年には2.2ドル/Wと4分の1程度にまで下落しています。また、ドイツでは2007年の6.6から2014年に2.1ドルに下落しています(図3)。こうした欧州での価格の下落のほか、国内ではFITの買い取り単価引き下げなどが影響し、27年12月期には売上高が約5600万円にまで減少、事業継続が難しくなり破産する流れとなりました。

図3 住宅用(10kW 未満)太陽光発電のシステム価格 出典:自然エネルギー財団
太陽光関連業者の倒産動向、2016年は67件
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