電力会社の切替時の電力供給

原則、電力会社の切替時に停電が発生することはありません。電力の切替にあたり、新電力側は託送契約申込み、廃止取次申込み等を、一般送配電事業者や電力広域的運営推進機関と連携しながら行いますが、これらの作業過程により停電は発生しないようになっています。

ただし、電力会社の切替時にスマートメーターの交換が行われるケースがあり、このケースに該当すると、低圧規模であれば、建物によっては15分程度の停電が発生する可能性があります。一方で高圧以上の規模である場合、スマートメーターの取り付けは無停電作業が可能となっており、結果として新電力への切替時に電力供給が停止することは原則的になくなっています。

しかしながら、日本では全ての建物・施設において、2024年までにスマートメータに順次切り替わることとなっており、電力会社の切り替えを全く行わない建物であっても、いずれはスマートメーターに切り替わることとなります。そのため、全ての施設においてスマートメーター切替時の停電状態は発生する可能性があり、電力会社の切替と電力供給の間に関連性はないものと考えることが出来ます。

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