託送料金(Wheeling charge)

託送料金(Wheeling charge)とは

Wheeling is to transfer electricity by entrusting the activity to a power transmission and distribution company. A wheeling charge is the fee paid when using a power transmission and distribution network operated by a power transmission and distribution company.

小売事業者が、送配電事業者に「電気を運ぶ」ための費用として払うものであり、託送供給料金のことです。託送料金は家庭向け電気料金に30~40%程度含まれています。具体的には送配電部門の人件費や送配電設備に 係る修繕費、減価償却費などの費用です。託送料金をふまえて、小売事業者は電気料金をいくらにするか決めます。

託送料金の算定

託送料金の設定にあたっては、算定方法が詳細に規定された経済産業省令にしたがっています。具体的には、将来の経営効率化成果などを反映した一般送配電事業等の運営にあたり必要となるコスト(総原価)を発電費、送変配電 費、販売費等に分類し、それらの送変配電関連コストを、特別高圧需要,高圧需要及び低圧需要に対応する費用に配分し、各需要別の託送料金を算定しております。

適用される区分はガスの使用量に応じて毎月決まります。適用される区分の「定額基本料金」と「従量料金(従量料金単価×ガスのご使用量)」を合計した金額が託送料金相当額となります。 託送料金には「統括原価方式」が採用されていましたが、2023年度には「インセンティブ規制(レベニューキャップ制度)」が導入される予定です。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[上級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス