アンバンドリング(Unbundling)

アンバンドリング(Unbundling)とは

Unbundling is an act of separating utilities’ power generation from power transmission distribution.

電気事業の発電と送電網の切り離しをする「発送電分離」のことです。「バンドル(束)をばらばらにする」という意味から、アンバンドリングと呼ばれています。電気料金の抑制や電気利用者の選択肢拡大などを目的とした電力システム改革の一環として、2020年に行われました。

発送電分離以前は、大手電力会社が独自で送配電網を構築・運用していましたが、自社に有利になるように、他社の利用制限や利用料金の高額設定があるのではと懸念されたため、発送電分離が行われました。

2003年の制度改正では、送配電網の利用料金の透明性を確保するため、送配電部門の会計を他部門と分離する「会計分離」が行われました。2020年の「発送電分離」では、送配電が法的に分離され、送配電事業者が発電や小売事業の運営をすることを禁じました。これにより大手電力会社の送配電部門、発電部門、小売部門が別会社として切り離されました。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[上級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス