核融合型原発/核融合型発電 (Nuclear fusion power plant / nuclear fusion power generation)

核融合型原発/核融合型発電とは

核融合反応を利用した発電方式です。軽い原子核同士がくっついて、より重い原子核に変わる「核融合」が起こったときに非常に大きなエネルギーが発生します。

This is a method of power generation that uses nuclear fusion reactions. Nuclear fusion occurs when a lightweight nucleus is fused together to form a heavier nucleus, during which a massive amount of energy is released.

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太陽も核融合で燃えていますが、核融合型発電は、小さな太陽を作り、このミニ太陽から生まれるエネルギーを利用して電気を起こそうというものです。大規模発電ができ、CO₂を排出することがないため、カーボンニュートラル社会の実現に向けて研究開発が進められています。

重い原子核を分裂させてエネルギーを作る原子力発電とは反対に、核融合は軽い原子核を融合させるので、高レベル放射性廃棄物が発生しません。また、核融合を停止させるのが容易なため、暴走の危険がなく、安全性が高いとされています。

現在、「ITER(国際熱核融合実験炉)」や、日本がリードする「JT-60SA(核融合超伝導実験装置)」などで研究開発が行われています。欧米では民間企業にも積極的に投資が行われています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
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