世界の51事例から予見する ブロックチェーン×エネルギービジネス

発行年月日:2018年6月20日
発行所:エネルギーフォーラム

執筆者:江田健二

世界の51事例から予見する ブロックチェーン×エネルギービジネスの写真

【元Google米国副社長・村上憲郎氏推薦書】本書は、ビジネスマン向けの内容であり、ブロックチェーンのおかげで「何が実現できるようになるのか」の理解に重きを置いた一冊です。世界の50以上のエネルギービジネスにおけるブロックチェーン活用事例が掲載されており、本書はそれら具体例から未来を予見しています。

著者インタビュー

著者情報

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一般社団法人エネルギー情報センター

理事 江田健二氏

1977年、富山県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。エネルギー/化学産業本部に所属し、電力会社・大手化学メーカーなどを担当。2005年に起業後、RAUL(ラウル)株式会社を設立。(一社)エネルギー情報センター理事、現職。主な著書にAmazonベストセラー第1位(エネルギー一般関連書籍部門)となった『エネルギーデジタル化の未来』、『エネルギー自由化は「金のなる木」70の金言+α』(以上、2017年、エネルギーフォーラム)。

インターネットの巨人、グーグルが創業して20年。インターネットは、あらゆる業界に影響を与え続けています。ビジネスにおいてインターネットは無視できません。そして、「ブロックチェーンは、インターネットの再来」と、日に日に評価を高めています。金融業界は、いち早く影響を受け始めていますが、エネルギー業界も避けることはできないでしょう。

「ブロックチェーンが本当にエネルギー業界で役に立つのか?」、「新しいビジネスモデルはどのようなものか?」、「将来の我々の生活やビジネスはどう変化するのか?」。

本書は、技術的な説明を極力減らしました。エンジニアの方々向けの、いわゆるシステム構造ではなく、ビジネスマンの方向けにブロックチェーンのおかげで「私たちは、これまでにできなかった何が実現できるようになるのか」の理解に重きを置いています。加えて、より具体的イメージしていただくため、世界の50以上のエネルギービジネスでのブロックチェーン活用事例を紹介しています。

「エネルギービジネス」は、「ブロックチェーン」で花開くと考えています。もちろん、将来に対する展望は人それぞれでしょう。解決策が見当たらない問題が山積のエネルギー業界で、「花開く」とは能天気と思われるかもしれません。しかし、ブロックチェーンは、暗い暗い洞窟を照らす一筋の光明となり、私たちの社会をより良い方向に導く可能性があります。本書を通じて、社会とエネルギーの新しいモデルについて一緒に考えていけたら幸いです。

目次

第1章 ブロックチェーンは、ビジネスにおいて何を実現してくれるのか?

第2章 新たに生まれる100兆円市場 急激な変化の渦中にあるエネルギー産業

第3章 ブロックチェーンとエネルギーの可能性、そして越えるべき壁

第4章 ファーストステップ:コスト削減、スピードアップ、そしてビットコイン 17社

第5章 セカンドステップ:業界の垣根を越えて生まれるビジネスモデル 15社

第6章 サードステップ:35年前の予言 エネルギービジネスの主役交代 19社

第7章 日本から世界へ 果敢に挑戦する企業

コラム
  1. ブロックチェーンを使った電力ビジネスとは
    株式会社エポカ 代表取締役社長 大串康彦氏
  2. 注目が集まるデジタル技術の活用、エナリスが進める電力×デジタルの取り組み
    株式会社エナリス 執行役員 経営戦略本部長 南 昇氏
    株式会社エナリス 経営戦略本部 経営企画部長 盛次隆宏氏
  3. 社会経済原理に基づく電力融通とは?ブロックチェーンを活用した「デジタルグリッド」が実現する未来
    東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 システム創成学専攻(兼担)特任准教授 田中謙司氏

読者特典
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