REN21

概要

REN21は「21世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク」という意味で、自然エネルギーの促進を図るために政府機関、国際機関、NGO、産業界、地方自治体、研究機関など各ステークホルダーの考えを共有し、活動を奨励しようとする世界規模の政策ネットワークのことをいいます。2004年に設立され、本部をフランスのパリに置いています。

背景

2004年に国際自然エネルギー会議がドイツのボンで開催され、会議は政治宣言と国際行動プログラムを採択して成功しました。その後、国際的な自然エネルギーの推進を継続させるべく、関係者のネットワークとしてREN21が生まれました。

目標と役割

REN21は幅広い主体を接続し、知識の交換、政策の向上、急速な再生可能エネルギーへの世界的な移行に向けた活動を円滑に行うことを目標としています。また、発展途上国および先進工業国における自然エネルギーの賢明な活用を拡大させるための適切な政策を推進することも目標としています。

その目標を達成するためにREN21は、再生可能エネルギーの現状を報告する自然エネルギー世界白書の年次発行、国際自然エネルギー会議の企画、運営、自然エネルギー・インタラクティブ・マップの開発などを行っています。REN21は主にマルチステークホルダーの知識や情報という側面から、自然エネルギーの普及支援に貢献しています。この活動の目的としては国や地域の間での知識の交換、政策の発展、自然エネルギーへの迅速な世界的移行に向けた共同行動を促進することです。

REN21のマルチステークホルダー

REN21のマルチステークホルダーには、世界の自然エネルギー業界のキーパソンが参加しています。各分野の主要人物が結集することで、質の高い議論を行うことができるのでエネルギー問題解決への大きな効果が期待できます。

組織

REN21は The Bureau、The General Assembly、The secretariat、The streering Committeeの4つの機関から構成されています。

The Bureau

議長、事務局長、運営委員会副議長など計9名で構成されており、運営委員会の執行権限を持っています。

The General Assembly

REN21の目的に賛同する全ての一般の人や法人がメンバーの一員となることができます。

The Secretariat

国連環境計画の事務所があるフランス、パリから運営しています。

The Streering Committee

REN21の会員規約に基づいて約50名で構成されています。各国の政府や国際機関、NGOなど再生可能エネルギーの分野で活躍するアクターが集まっています。

実際に行っている主な内容

REN21は自然エネルギーに関する包括的かつタイムリーな情報の収集を促進します。これらの情報は政府、非政府組織、科学・学術機関、国際機関、産業界といったさまざまな分野をまとめあげることにより生まれるものです。

REN21はそういった活動を「自然エネルギー世界白書」、「地域報告書」、「自然エネルギー・インタラクティブ・マップ」、「世界自然エネルギー未来白書」、「自然エネルギーアカデミー」、「国際自然エネルギー会議(IRECS)」という6つの制作物を通じて進めています。下記に詳しい内容を紹介したいと思います。

1、自然エネルギー世界白書

これは2005年に始めて発表された世界の自然エネルギーの現状に関する最も総合的な年次報告書で、2005年から現在まで(2017年)1年に一回必ず出されているものです。自然エネルギーがエネルギー市場や経済発展の面で主流になっていく現実と理解、世界全体でのエネルギー市場や産業、投資、政策動向、最近の発展状況やトレンドなどを総合的にまとめたうえで、最新の状況を盛り込んでいます。

自然エネルギー世界白書のデータは、500人を超える著者や貢献者、レビュー協力者、研究者、執筆者などのREN21の国際的なネットワーク協力を得てつくられており、今では最も頻繁に参照される自然エネルギーおよび政策動向についての報告書になります。

多くの専門家が時間を割きデータ提供に協力しているため、自然エネルギー世界白書は世界人口の95%、世界のGDPの92%、148か国の国を網羅し(2016年調べ)自然エネルギーに関する書物としてより正確なものとなってきています。この自然エネルギー世界白書は英語で作成されていますが、日本の環境エネルギー政策研究所が2005年から継続的に日本語への翻訳を行っています。

2、地域報告書

この地域報告書は世界全体ではなく、ある地域に的を絞り自然エネルギーの発展について詳しく述べています。これらの報告書は地域のデータ収集方法の確立や十分な情報に基づいた政策決定にも役立っています。例としては、中国やインドなどの地域報告書が過去に作られています。

3、自然エネルギー・インタラクティブ・マップ

これは国際的な自然エネルギーに関する発展状況を追跡するための研究ツールです。この発展状況とは最新の市場や制作に関する情報、国家の公開可能な詳しい分析結果を定期的に提供することで自然エネルギー世界白書などの視点や調査結果を補足しています。

4、世界自然エネルギー未来白書

これは世界の170名以上の自然エネルギーの分野のトップリーダーへのインタビューや近年に発表された50余りの未来シナリオに基づいて、新しいコンセプトでまとめた画期的なレポートになっています。豊富な情報によって、先進国や途上国を問わず、世界の自然エネルギーの未来への展望や可能性が網羅的に把握できるようになっています。

5、自然エネルギーアカデミー

自然エネルギーアカデミーは成長を続けるREN21の貢献者コミュニティにおける活発な情報交換の機会を提供しています。さらに、未来志向の政策アイデアを生み出すための場を提供し、主に自然エネルギーへの転換に関する課題に参加者が積極的にできるようにも活動しています。

6、国際自然エネルギー会議(IRECS)

国際自然エネルギー会議は、高官が参加する政治会合の一つです。自然エネルギー部門に特化しており、隔年で開かれるIRECSは中央政府機関が主催し、REN21が経営しています。国際自然エネルギー会議は2004年にドイツのボンではじまって以降、北京(BIREC 2005)、ワシントン(WIREC 2008)、デリー(DIREC 2010)、アブダビ(ADIREC2013)で開催されています。

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