廃棄物発電

廃棄物発電とは

廃棄物発電は、ごみ発電とも呼ばれ、可燃ごみを焼却する際の熱で蒸気を発生させ、タービンを回す発電方式です。

背景

1990年代後半から問題になったダイオキシン類の解決を機に、廃棄物発電が注目され始め、ごみが資源として見直されるようになりました。また、地球温暖化が進む現在、化石燃料代替となる新エネルギーとして注目されています。

廃棄物発電の仕組み

廃棄物発電は、廃棄物を燃やし、水蒸気を発生させて電気を作ります。廃棄物発電の方法は大きく分けて、焼却炉による従来型、ガス化溶融炉を使用した次世代型、通常のごみ発電よりも発電効率を高くしたスーパーごみ発電に分類されます。

RDF(廃棄物固形燃料)について

廃棄物発電やボイラーの燃料として、廃棄物の固形燃料が登場しました。これを英語の略称で RDF(Refused Derived Fuel)と言います。廃棄物の不純物を取り除いて乾燥させ、接着剤と石灰を混ぜて作られます。RDFはダイオキシンが発生しにくく、専用の焼却炉で効率よく電気を作ることができます。これをRDF発電といいます。RDF発電は、焼却炉を大型化させるよりも、ずっと効率が良い発電方法といわれています。

廃棄物の利用方法

廃棄物には、熱エネルギーを電力や熱そのものとして利用する方法と、RDF・可燃性ガス・炭化燃料に加工する利用方法があります。廃棄物エネルギーとして 電力や熱を使用する場合、焼却施設から離れている地域への送電などが難しいとされています。燃料として加工する場合も、加工する分のエネルギーがかかり、効率が下がります。そのため、電力の充分な地域では熱エネルギーを重点的に活用し、熱の需要がない地域では燃料化を取り入れるなど、地域の条件に合わせて 選択することが必要です。

廃棄物発電のメリット・デメリット

廃棄物発電のメリットは、廃棄物を再利用することによって、資源を有効活用でき、地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量を削減できることが挙げられます。

デメリットとしては、国土の狭い日本などでは、発電効率の良い大規模な廃棄物処理施設の建設は困難であること、ダイオキシンなどの有害化学物質の排出等があります。

海外の動き

アメリカやドイツは、積極的に廃棄物発電開発を行っています。アメリカでは、広い国土を利用し発電設備付きの焼却施設が多く建設され、発電規模・効率が日本に比べて高いことが特徴です。欧州全体では、廃棄物は再生可能エネルギーの一つとして考えられ、廃棄物発電の電力買い取りを電力会社などに義務付けている国もあります。

将来の展望と課題点

これからの電力自由化時代に向け、水力や風力発電と同様に、日本でも廃棄物発電も新エネルギーとしての活躍が期待されますが、環境面(ex.ダイオキシン類の排出)、財政面(ex.発電施設付きの廃棄処理施設の建設)において、解決されるべき課題が多くあります。