定常経済 (Steady-state economy)

定常経済 (Steady-state economy)とは

An economy in which economic growth is not the goal. Also called zero-growth economy, it is a state in which economic activities are robust but the size of the economy remains constant without expansion.

経済成長を目標としない経済のことです。「ゼロ成長経済」とも呼ばれています。活発な経済活動が行われているものの、経済の規模自体は広がらず、持続させる状態のことです。アメリカの環境経済学者であるハーマン・デイリーによって提唱されました。

このまま経済規模が大きくなると、生み出される利益よりも、環境問題を含む経済成長のためのコストが多い「不経済な成長」が始まります。そうなれば、自然環境への悪影響や人口の減少により、GDPで測定できるような経済成長が難しくなります。「地球の資源や自然環境は有限なので、これ以上経済は成長すべきではなく、最適規模が存在する」というのが定常経済の考え方です。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[上級編]」より
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