持続可能な保険原則( Principles for Sustainable Insurance (PSI))

持続可能な保険原則とは

An international framework for the insurance industry to address ESGs in both business and sustainable development.

保険業界が、「事業活動」と「持続可能な開発」の双方に重要なESGのリスクと機会に取り組むための国際的な枠組です。2012年に「国連持続可能な開発会議(Rio+20)」で発表され、「国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)」が推進しています。

2012年3月時点でPSIに署名している保険会社は、世界で140社以上あります。運用資産総額は14兆ドルで、世界の保険料額の25%以上に当たります。日本ではMS&ADホールディングス、損保ホールディングス、東京海上日動火災保険の3つの損保会社が署名しています。

PSIは4つの原則があり、法的拘束力はありません。署名した会社は持続可能な保険を目的としていることや、ESGに対応し透明性があることを社会に示すことができます。またPSIは、世界的なESG投資の指標である「ダウ・ジョーンズ持続可能性指標」や「FTSE4Good指標(ESG実践企業のパフォーマンスを測定するためのツール)」において、保険会社格付基準としても使われています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
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