浮体式洋上風力発電 (Floating offshore wind energy)

浮体式洋上風力発電とは

A type of offshore wind turbine. It is a structure floating in the sea and connected to an anchor fixed to the seabed. This system is used to generate energy in waters 50 to 200 meters deep.

洋上風力発電の一種です。洋上に浮かんだ浮体式構造物を海底に固定したアンカーにつなぎとめる方法です。水深50~200mの海域で発電します。世界的に新しい技術で、2009年にノルウェーで初めて実用化されました。着床式よりも、より広い海域に設置が可能となることや、タービン設置にかかる費用が低いというメリットがあります。

日本の海域は遠浅が少ないため、浮体式の普及が期待されています。2011年に開始された福島沖の福島浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業は、世界最先端の浮体式洋上風力発電技術といわれています。水上に浮かぶ構造という点で、造船技術とつながるものが多いため、三井造船や三菱重工業など長年に渡り高度な造船技術を培ってきた民間企業が参画しています。かつて造船市場において世界トップのシェアを誇った日本の技術力が注目されています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[初級編]」より
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