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強靭化大賞2016、最優秀レジリエンス賞(エネルギー)では4団体が受賞

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

強靭化大賞2016、最優秀レジリエンス賞(エネルギー)では4団体が受賞の写真

3月15日、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会は、「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」の第2回表彰式を開催しました。次世代に向けたレジリエンス社会構築への取り組みを発掘、評価、表彰する制度となります。

全国から242件の応募、最優秀レジリエンス賞(エネルギー)では、4団体の受賞

2014年11月に創設され、今回で2年目となる強靭化大賞では、全国から242件の応募がありました。一次選考(書類審査)と最終審査(審査委員審査)を経て、最優秀レジリエンス賞(エネルギー)では、4団体の受賞がありました。

最優秀レジリエンス賞(エネルギー)の受賞団体
  1. NTT都市開発株式会社(環境性能とBCPの両立を実現する災害に強いまちづくり(品川シーズンテラス))
  2. 株式会社コロナ(空気熱+地中熱ハイブリッド冷温水システムの開発)
  3. 株式会社東芝(自立型水素エネルギー供給システム H2One)
  4. パナソニック株式会社/東京ガス株式会社(家庭用燃料電池 エネファーム)

受賞団体の概要

下記にて、最優秀レジリエンス賞(エネルギー)で受賞した4団体の活動・サービス・製品等について、一つずつ概観を見ていきたいと思います。

環境性能とBCPの両立を実現する災害に強いまちづくり、品川シーズンテラス|NTT都市開発

品川シーズンテラスは、東海道新幹線をはじめJR・私鉄各線あわせて多数の路線が乗り入れる品川駅から徒歩6分の立地で、国際化が進む羽田空港や、成田空港へのアクセシビリティにも優れています。地上32階建て、国内最高水準の環境配慮型大型複合ビルとなっております(図1)。

品川シーズンテラスの写真

図1 出典:NTT都市開発

自然エネルギーの有効的な活用

自然光をビル内に導くスカイボイドや、涼しい外気を取り込むナイトパージ、下水熱エネルギーを利用した空調設備、再生水の利用など、快適性と省エネルギー性能を高める工夫が施されています。東京都建築物省エネルギー性能評価書において、建築物の熱負荷の低減率(PAL低減率)及び設備システム全体のエネルギー利用の低減率(ERR)に関して、いずれも最高ランクのAAA評価を得ています。さらに、「社会・環境貢献緑地評価システム」において、「緑の保全・創出により社会・環境に貢献する開発事業」として認定されました。

BCP機能(耐震性能)

地震による揺れを緩やかにする「天然ゴム系積層ゴム支承」、揺れを減衰させる「減衰機能付き積層ゴム支承」および地震のエネルギーを吸収する「オイルダンパー」を、建物に最も適したバランスで配置する免震構造を採用しています。東日本大震災でも実証された優れた技術と構造で、長周期地震動についても対応します。さらに、過去の最大降雨・高潮および港区浸水ハザードマップに基づいた安全性の高い水防レベル(TP+4.30m)を設定し、建物内部への浸水を未然に防ぎます。

BCP機能(ライフライン途絶への対応)

大規模災害による広域停電や断水などに備え、72時間運転可能な非常用発電機や貯水槽を設置しています。テナント専有部へも、ビル非常用発電機から電力供給が可能です。さらに、屋上には緊急救助用としての緊急離着陸場を備え、入居企業のBCPをサポートします。また災害時には、コミュニティホール等を一時滞在スペースとして活用し、帰宅困難者を受け入れることで、人々の安全を確保し、安息をとれる場として地域に貢献します。

空気熱+地中熱ハイブリッド冷温水システムの開発|コロナ

「GeoSIS HYBRID(ジオシスハイブリッド)」は、再生可能エネルギーの地中熱と空気熱のエネルギーを外気温度に応じて、効率良く利用する冷暖房システムです(図2)。地中熱と空気熱を効率良く利用することで従来の空気熱ヒートポンプから排出されていた熱風を抑えることができるため、ヒートアイランド現象を防止することができます。

空気熱+地中熱ハイブリッド冷温水システムの写真

図2 出典:コロナ

冷暖房運転が可能

季節に応じて冷房運転、暖房運転を切り替えることができるため、一年を通して利用することが可能となります。

幅広い用途に対応可能

冷暖房端末として冷温水輻射パネルと壁掛け冷温水ファンコイルユニットに対応するほか、暖房端末として、パネルコンベクター、ラジエーター、床暖房、温水ルームヒーター、ロードヒーティングシステムに対応します。一般住宅だけでなく、事務所、幼稚園、介護施設など幅広い用途で使用することができます。

外気温度に左右されない高効率運転

夏季の暑い時や冬期の寒い時には安定した地中の温度を利用できる効率の良い地中熱ヒートポンプをメインに稼動し、空気熱ヒートポンプでアシストします。また、春期、秋期のように外気温度が適温で安定している場合は、効率の良い空気熱ヒートポンプをメインに稼動し、地中熱ヒートポンプでアシストすることで、外気温度に左右されず、システムの効率を常に高く維持することができます。

安定的な冷暖房

空気熱ヒートポンプが霜取り運転に入ると地中熱ヒートポンプの運転がメインとなり、暖房感を損ないません。また、万が一地中熱ヒートポンプ、空気熱ヒートポンプのいずれかが故障しても、他方が冷暖房を継続することができるため、使用環境を維持します。

掘削費用の大幅低減

「地中熱」と「空気熱」を外気温度に応じて効率良く利用するので、掘削費用がコロナの従来の地中熱ヒートポンプに比べて製品と比較し2/1削減できます。また、2015年1月6日にコロナが発表した新工法「パイルファイブシステム」を導入すると、従来比1/4まで削減できます。

低ランニングコストで省エネにも貢献

再地中熱と空気熱を外気温度に応じて効率良く利用するので、「ガス床暖+エアコン」のシステムと比べて、ランニングコストが約50%低減されます。

自立型水素エネルギー供給システム H2One|東芝

エネルギーインフラが十分整っていない地域においても、再生可能エネルギーと水素を活用して、ホテル・リゾート施設内のエネルギーを自給自足できる自然環境に配慮したCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システムです。日照時間が長い夏季に太陽光発電で発電した電気の余剰電力を利用し、水素製造装置で水素を製造して、水素タンクに貯蔵します。冬季にその貯蔵した水素を利用して、燃料電池で発電することにより、年間を通じて電力を供給可能です。

ハウステンボスや横浜市港湾局が発注した「H2One™」では、水素を高密度で貯蔵できる水素吸蔵合金を水素貯蔵タンクとして搭載することにより、従来利用していた水素タンクと比べて、貯蔵タンクのサイズを10分の1以下に小型化し、敷地面積が限られる場所への設置も可能としています(図3)。

立型水素エネルギー供給システムの写真

図3 出典:東芝

家庭用燃料電池 エネファーム|パナソニック/東京ガス

パナソニックと東京ガスが共同で開発した家庭用燃料電池です。パナソニックは、「燃料電池ユニット」を製造し、「貯湯ユニット」および「バックアップ熱源機」と組み合わせて東京ガスに供給します。戸建向けとしては、東京ガスとパナソニックが共同開発して一般販売する4機種目の製品となります(図4)。

家庭用燃料電池 エネファーム

図4 出典:東京ガス

停電時でも電力が供給可能、シャワーや床暖房も使用可能

停電時でも「エネファーム」が発電した電気を使いたいというニーズに対応しやすくするため、停電時発電継続機能を燃料電池ユニットに内蔵した機種があります。停電時にエネファームが発電している場合には、500W以下の電力を最長約4日間(96時間)、電気スタンド、テレビ、携帯電話の充電などに利用することが可能となり、給湯や床暖房を使用することもできます。

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