節電を支えるテクノロジー

2016年05月25日

所属:トロント大学

インターン生:R.Sさん

節電を支えるテクノロジーの写真

温暖効果ガス排出の減少に取り組んでいる企業や政府は技術開発と政策決定を進んできました。2016年4月に始まった小売り電力自由化とは、需要者が電気会社を選ぶ力と新電力会社が市場に新規参入できることです。

概要・背景

温暖効果ガス排出の減少に取り組んでいる企業や政府は技術開発と政策決定を進んできました。2016年4月に始まった小売り電力自由化とは、需要者が電気会社を選ぶ力と新電力会社が市場に新規参入できることです。 電力自由化の続きには2017年のガス自由化、2020年の発送電分離、2030年のHEMS義務化と期待されてます。

エネルギー業界変革の中、テクノロジーの役割も大きくなります。 家庭用電気製品をインタネットに接続して、センサーと外部源からデータを収集、分析、操作ができます。モノのインタネットを利用して、電気をもっと効果的に使い、生活も自動化に向かって展開します。

小売り電力自由化

図1 小売り電力自由化 出典:資源エネルギー庁

スマートメーターを使ってスマートグリードを立てる

従来は、皆さんご存知の様に一ヶ月一回電気会社の検針員が自宅に来てメーターの使用量をチェックします。しかし、電気製品のスマート化が進んできて、インタネットと接続したスマートメーターが30分ごと自動的に電力使用量を電気会社に通信できます。送受信可能のスマートメーターの導入によりスマートグリードと電力の見える化が可能となります。

スマートグリードとは、双方向のデータ交流と配電が可能となり、より効率を高めた発送配変電の事です。大量の情報を処理して、需要に応じた発電 、電気消費量の予測、発電の計画にも役を立ちます。再生可能エネルギー発電を活用して、余った電気を電気会社に売る事もできます。

電気の見える化とは、スマートメーターからの情報をリアルタイムに監視できます。データは部屋、時間、機器など類別に分かれた使用量を図表で表して、そのため電気使用を把握、節電意識を強化します。

図2 スマートグリード 出典:米国電力中央研究所

HEMSとは

HEMSはスマートメーターと組み合わせることで節電と便利な暮らしを実現できます。HEMSとはHome Energy Management Systemの略称、つまり家庭電気管理システムです。スマートフォンアプリを使い、どこでもいつでもエアコン、照明、電動窓シャッターなど、家電を最適に操作可能となります。そして、太陽光発電、風力発電、蓄電池を使用量に合わせた効率的の管理によって、節電となります。例えば、電力使用状況や雨と曇りの日の予測データを使い、直前電気を蓄電池に貯めます。

主要メーカー
  1. パナソニック
  2. シャープ
  3. 三菱電機
  4. 東芝
必要コンポーネント
  1. 分電盤
  2. スマートメーター
  3. 中核機器
  4. HEMS対応家電

図3 スマートメーターとHEMS 出典:TEPCO

海外での省エネ取り組み計略

商品名 地域 機能
テスラ パワーウォール 米国
  1. 家庭用蓄電池
  2. 市場価格の半分
エネルギースター ヨーロッパ、北米、オーストラリア、ニュージーランド、台湾など
  1. オフィス用機器の省エネ基準
LEED (Leadership in Energy & Environmental Design) 全世界150国以上
  1. 建物環境性能評価基準
ネスト サーモスタット 北米、イギリス、ベルキー、フランスなど
  1. スマート温度設定商品

まとめ

日常生活の中でテクノロジーの役割が大きくなり、 自動化と環境に優しい生活が進んでいくでしょう。スマートメーター、スマートグリード、HEMSなどテクノロジーを活用する時代です。

メリット
  1. 最適化により、昼間の電力負担を一部夜に移動
  2. 需要に応じて効率的な発電
デメリット
  1. 不正アクセスとウイルス攻撃の可能性
  2. 設備更新に掛かる財源