シャドープライス (Shadow price)

シャドープライス (Shadow price)とは

経済や投資の用語で、「ほかの選択肢を選んだら得たであろう利益が、市場価格に正しく反映されていない商品」について、本当の便益や費用をはじき出すときに使う価格のことをいいます。

An economics and investment term that describes a price used to determine the true benefits and costs of a product whose market price does not correctly reflect the value that would have been obtained if an alternative had been chosen.

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「表に現れない価格」という意味でシャドープライスと呼ばれています。競争市場によってなされる最適な資源配分と同じ資源配分を、計画経済などで競争の影響を与えずに達成させるための計算上の価格とも言え、均衡価格と同じ性質を持ちます。ほかには、「インターナル・カーボンプライシング(内部炭素価格付け)」手法の一つとしても使われている言葉です。

シャドープライス、内部炭素課金、暗示的価格の3つの中では、シャドープライスが最も多く使われる手法です。これは、排出量の削減を促進することを目的として、温室効果ガスに「仮想内部価格」を設定するもので、政策的に炭素価格が課せられた場合の事業や、プロジェクトにおける財務影響の把握に活用されています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[上級編]」より
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