国境炭素税（Carbon border tax）

国境炭素税（Carbon border tax）とは

自国よりも環境規制が緩い国からの輸入品に、事実上の関税を課すことです。さらに、自国からの輸出に対して、炭素コスト分の還付を行う場合もあります。

Carbon border tax is levied on imports from other countries that have less stringent environmental regulations. It is effectively a tariff on imports. In addition, there are cases in which a rebate is provided for exports to cover the cost for carbon emissions.

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国家間の排出規制の強弱によって生じる「環境対策コスト」の差を埋める仕組みです。カーボンリーケージ（炭素効率の低い輸入品による国内生産の減少）を回避し、脱炭素社会を促進させることが狙いです。「国境炭素調整」、「炭素国境調整措置」も同じような意味合いで使用されています。

EUでは2026年からの導入を計画しているほか、アメリカのバイデン政権も選挙公約に掲げています。国際的な多国間協議では、具体的にどのような製品を対象にするか、WTOルールに違反しない制度設計、CO₂の排出量の計算方法、カーボンプライシングの手法、データの透明性の確保が論点となっています。