アンモニア運搬船 (Ammonia carrier)

アンモニア運搬船とは

A ship capable of transporting large quantities of ammonia. Ammonia is considered a promising raw material for hydrogen and expected to be used more widely. Developments are also underway to use ammonia itself as a fuel.

アンモニアを大量輸送できる船のことです。アンモニアは水素を取り出す原料としての利用拡大が期待されることに加えて、アンモニアそのものを燃料として利用する用途開発も進んでいます。摂氏−33度で液化するため、水素よりも取り扱いが容易といわれています。

川崎重工は、液化温度が比較的近いLPG(液化石油ガス)の運搬船技術を活用して、LPGとアンモニアのどちらにも対応できる運搬船(兼用船)を実用化しています。同社は世界初の液化水素運搬船の開発に取り組んでおり、超低温で輸送する船舶の開発で先行しています。兼用船を標準仕様として売り出し、タンク容量が7万m3以上の超大型タンカーの市場投入の計画も進めています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス