液化水素運搬船 (Hydrogen carrier)

液化水素運搬船とは

A large vessel designed to transport liquefied hydrogen safely and in large quantities over long distances by sea. Hydrogen is liquified when cooled to -253 degrees Celsius, and its volume reduced to 1/800 of its original gas-state volume.

−253度に冷却し、体積が気体の800分の1となった液化水素を、安全かつ大量に長距離海上輸送するための大型船です。

水素社会実現に向けて水素燃料を確保するために、2015年に日本とオーストラリア政府が、褐炭から製造した液化水素を輸送するプロジェクトを採択しました。当プロジェクトでは、液化水素運搬船、液化水素の積荷・揚荷基地の建造・建設を川崎重工が担当しています。

川崎重工は2019年12月、世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」の進水式を行いました。魔法瓶のような真空の二重構造のタンクにより、断熱性能を大幅に高める技術を使って、極低温の液化水素を輸送します。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス