高温ガス炉(High temperature gas-cooled reactor (HTGR))

高温ガス炉とは

A nuclear reactor that uses ceramics and graphite—materials that can resist very high temperatures—as the main component of the reactor core, and helium gas as the coolant to extract the heat generated by nuclear fission.

炉心の主な構成材にセラミックスおよび黒鉛といった超高温に耐える素材を用い、核分裂で生じた熱を外に取り出すための冷却材にヘリウムガスを用いた原子炉です。

小型モジュール炉(SMR)、核融合炉と並んで安全性に優れた次世代の原子炉として期待されています。冷却機能を失っても燃料が溶け出さず、自然に冷える仕組みのため安全性が高いことや、熱効率も高いという特徴があります。

発電の他にも水素製造、海水の淡水化などへの活用が期待されています。日本には茨城県大洗町に「高温工学試験研究炉(HTTR)」があります。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
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