ESG債 (ESG bond)

ESG投資とは

「環境改善や社会貢献に何らかの効果がある事業」に関連する債券を指します。

Bonds related to projects that have some effect on improving the environment or contributing to society.

もっと詳しく

ESG債は主に次の3つに分類されます。環境関連の事業に資金使途をしぼる「グリーンボンド(環境債)」、社会貢献事業に資金を充てる「ソーシャルボンド(社会貢献債)」、環境・社会貢献の両方を目的とする「サステナビリティボンド」です。

ESG債発行の歴史は2006年にさかのぼります。2021年には、ESG債の世界累計額が3兆ドル(約410兆円)規模にまで急増し、2025年には、11兆ドル(約1,516兆円)にまで達する可能性があるとみられています。

ESG債は一般的な債券と比較しても、金利など発行条件に大きな差はありません。ただ一般的な債券と異なるのは、外部評価機関からESG債としての認証を取ったうえで、「債券を発行した企業は調達目的とした事業進捗や資金充当状況を毎年報告する必要がある」という点です。投資家に対してESGに積極的なことをアピールできる一方、資金使途が限定され、認証や報告のコストがかかるというデメリットもあります。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
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