LNG火力発電 (LNG-fired power generation)

石炭火力発電所とは

LNG (liquefied natural gas) is a colorless and odorless liquid that is produced by cooling natural gas, mainly methane, at an extremely low temperature of -162 degrees Celsius. LNG is used as a fuel to turn a turbine and generate electricity.

LNG(液化天然ガス)を燃料として発電機を回し、発電します。LNGはメタンを主成分とする天然ガスを-162度の超低温で冷却してできる無色無臭の液体です。液体状態の天然ガスの体積は、気体状態の六百分の一であるため、液体に加工して輸送します。LNGを運ぶには特殊な輸送船が必要です。

日本がLNGを輸入している国は、1位オーストラリア、2位マレーシア、3位カタール、4位ロシアです(2019年度実績)。日本が輸入するLNGの1割弱はロシア産であるため、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻の影響による、ロシアからのLNG供給量の減少が懸念されています。

国産天然ガスは主に新潟県、千葉県、北海道などで生産しており、2015年には約215万トン(LNG換算)を産出し、国内の天然ガス消費量の約2.5%を占めています。

LNGは石炭や石油に比べ、燃焼時にCO₂の発生量や窒素酸化物の発生量が少なく、硫黄酸化物や粉塵が発生しません。脱炭素化が進む現在、主要エネルギーの一つと認識されています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[初級編]」より
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