高層木造建築(High-rise wooden buildings)

高層木造建築とは

It is a high-rise building that uses wood for structural components such as columns and beams, and is expected to reduce emissions by absorbing CO₂.

柱や梁などの構造部材に木材を使った高層建築のことです。CO₂を木材に吸収し、排出量を削減することが期待されています。

高層建築は、これまで鉄とコンクリートで造ることが常識とされてきました。しかし、鉄やコンクリートの製造に使うエネルギーからも、製造の際の化学反応からも、大量のCO₂が大気中に排出されています。そこで、生木のときにはCO₂を吸収し、建材製造・建築の際にもCO₂排出量削減が期待される高層木造建築が注目されています。

高層木造建築は海外で先行し、高さ80m超の建物も登場しています。日本では厳しい耐火基準が壁となっていましたが、性能を満たす建材の開発が進み、高層化が可能になりました。その一方で、鉄やコンクリート製造と比べ、耐火材などの費用で建築コストは通常より1~2割ほど高くなっています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[初級編]」より