EV・FCV建機 (Electric-powered and fuel cell-powered construction equipment)

EV・FCV建機とは

Refers to construction equipment that runs on electricity or fuel cells. Construction equipment includes power shovels, cranes, bulldozers, and many other types of machinery used in construction and civil engineering.

電気や燃料電池で動く建機のことです。建機とはパワーショベル、クレーン、ブルドーザーなど、建設や土木の作業に用いられるさまざまな機械類のことをいいます。巨大なものが多く、多くのエネルギーが必要なため、電動化には、自動車以上に電池コストの高さやパワー不足、充電性能不足といった課題が挙げられていました。

世界的にも建機の売上高が高い日本ですが、主要建機メーカーは低出力のミニショベルを中心に電動化の開発を進めてきました。コマツのミニ油圧ショベルはバッテリー駆動式で、短時間で80%まで充電する急速モード機能があります。日立建機の電動油圧ショベルは、電気ケーブルを接続した状態で稼動します。

廃棄ガスを出さないことに加え、騒音が小さい点がメリットになっています。そのため、環境規制により完全電動化が義務付けられる可能性がある欧州を中心に、都市部の工事や夜間工事が多い先進国では、今後さらに需要が高まると見られています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[初級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス