環境・CSR投資

カルビー

環境
(33点)
社会
(33点)
ガバナンス
(34点)
合計
(100点)
31 27 30 88

今回、ポテトチップスやフルグラ商品で有名なカルビーについて、企業の環境価値評価を行いました。この作業により、カルビーの企業として行っている素晴らしい取り組みをいくつも発見しました。その中で最も印象に残っている2つの取り組みについてご紹介します。

一つ目は、多様な働き方の支援制度を早期の段階で導入しているという点です。カルビーでは、1991年にフレックスタイム制度を導入。こちらは10~15時をコアタイムとして、出社、退出時刻を各自で設定することができるシステムとなっています。2007年にはフリーアドレスシステムを導入し、各自が好みの場所で自由に働けるシステムが導入されました。

その後、現在はコロナウイルス感染拡大の影響で主流となっているモバイルワークですが、カルビーでは2014年4月から週2回を上限として、自宅勤務を限定的に運用。2017年からは場所、回数の制限を撤廃し、より多様な働き方を推進してきました。このような働き方支援制度のほかにも、退職者リターン希望エントリーや育児短時間勤務など多くの社員がより働きやすい支援制度を早期の段階から整えている点は、この会社の大きな魅力の一つであると思います。

2つ目の大きな特徴は、幅広いダイバーシティの推進活動です。2019年度4月の段階で、執行役員における女性の割合は22.3%。2030年3月期までに女性管理職比率30%を目標として定めています。このようにカルビーにおいて女性管理職の割合が高い理由として、上記で紹介した多様な働き方の支援制度が整っている点が挙げられます。

家事や育児に励む女性にとって、自由な時間に家やその他都合のよい場所から仕事を行う事できる為、無理せずに家庭と仕事を両立させることが可能となります。これらの功績が認められ、カルビーは女性活躍推進法に基づく優良企業認定マーク「えるぼし」最高位の3段階目認定、且つ新・ダイバーシティ経営企業100選/100選プライムに認定されています。

女性活躍への取り組みのほかにも、外国人採用や様々なダイバーシティ推進活動があります。その一例として、LGBTへの取り組みが挙げられます。こちらは、セクシャルマイノリティへの理解を促し、LGBT従業員も働きやすい職場環境を実現するため、2017年3月期から開始された取り組みです。主な取り組みとしては、事実婚関係にある従業員の同性パートナーに慶弔休暇・慶弔見舞金を適用とする一部制度の改定や、カルビーアライ(Ally:LGBTを理解・支援する人)ロゴマーク作成、配布、講師を招きダイバーシティや案コンシャス・バイアスを学ぶ講演会やセミナーの実施、社内報、イントラネットで理解促進を目的とした情報発信などがあります。

このように、だれにとっても働きやすい環境づくり、そして今までの概念にとらわれない革新的な働き方改革を長く続けてきたカルビー。今後の多様性を重視したフレキシブルな働き方に期待が高まります。

出典元

https://www.calbee.co.jp/csr

https://www.calbee.co.jp/ir