環境・CSR投資
ニチレイ
環境 (33点) |
社会 (33点) |
ガバナンス (34点) |
合計 (100点) |
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29 | 25 | 25 | 79 |
会社概要
株式会社ニチレイは日本の大手冷凍食品メーカーで、1942年に創業されました。有名な商品として「特から」、「本格炒めチャーハン」、「極上ヒレカツ」などがあります。加工食品事業以外にも、水産・家畜産業、低温物流事業、バイオサイエンス事業などにも力を入れている企業です。
CSR評価
今回、ニチレイのCSRレポートからCSR評価を行った結果、環境、社会、ガバナンスのどの項目も評価が高いことが分かりました。特に、水資源や気候変動などのCSRで評価しなかった部分でも多くの配慮が見られ、環境問題への強い関心があることが分かりました。
環境
CO2の排出量に関しては、具体的な目標を掲げ、それを達成するための活動項目も定めており、そして毎年の中間目標と実績も挙げることで、目標を達成しています。持続可能な資源循環の推進ではリサイクル率99%の維持を達成してます。自然との共生では、インドネシアにある島のマングローブの減少を危惧し、2006年に「生命の森プロジェクト」を開始しました。配合飼料や電気を使わない粗放養殖えびを販売し、収益の⼀部をMMA社の「マングローブ基⾦」に寄付して植樹活動や地域の⽣態系保全に役⽴てられています。
社会
被災した地域の小学生や、動くことが難しい高齢者に対して、出張工場見学を行い、ニチレイの工場ではどのようなことが行われているかについて知ってもらう機会を作っています。従業員に対しては、積極的な外国人の雇用、女性活躍の推進、障がい者の働きやすい環境の整備、シニア雇用の創出など、多くの人が働き、活躍することができる職場を作ることができています。また、出産や育児、定年などにより、退職した人に対する再雇用を実施しており、再雇用希望者のほぼ100%が再雇用されていることが分かりました。
ガバナンス
ニチレイグループでは、取締役の員数を11名以内とし、経営環境の変化に対する機動性を⾼めるため任期を1年と定めています。取締役の選任決議は、議決権を⾏使できる株主の議決権 の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって⾏います。なお、透明性向上と監督機能強化のため、現⾏取締役10名のうち社外取締役を3 名選任しており、毎⽉1回以上の取締役会を開催しています。また、コーポレートガバナンスを有効に機能させるため、取締役会の諮問機関、代表取締役社⻑の業務執⾏に資することを⽬的としてそれぞれ委員会を設置しています。
まとめ
ニチレイグループ内の内部組織の体制や経営理念、さらに社会貢献についての事例も詳しく示されており、CSRについての意識が高いと思いました。 今回、CSR評価をニチレイに対して行い、企業が社会責任を果たすことの大変さを知ると同時に、信頼できる社会を作るうえで、CSRがとても大切なものであるとわかりました。