データが語る気候変動問題のホントとウソ
発売日:2025年4月8日
出版社:電気書院

気候変動に科学的根拠はあるのか?まずは冷静にデータを読み解くことが大切だ。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)評価報告書の統括執筆者である著者が気候変動の真実に迫る!マスメディアなどの印象操作に惑わされるな。
著者情報

キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹
東京大学理学部物理学科卒業。同大大学院工学系研究科物理工学専攻修了。電力中央研究所、オーストリア国際応用システム解析研究所(IIASA)を経て、現職。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)評価報告書統括執筆者。経済産業省審議会委員、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)技術委員、慶應義塾大学特任教授、米国ブレークスルー研究所フェローなどを歴任。2020年より産経新聞「正論」欄レギュラー執筆者。著書多数。専門はエネルギー政策、気候変動問題。
解説/内容
猛暑は地球温暖化のせい?
台風は激甚化している?
ホッキョクグマは減っている?
サンゴ礁の島々は沈もうとしている?
その「定説」に科学的根拠はあるか。
印象操作に惑わされないための必読書!
本書のコンセプトと構成/目次等
- はじめに IPCCに関する略語
- 第I部 気象観測データ 1 台風は激甚化していない
- 第II部 環境観測データと社会統計データ 9 ホッキョクグマは絶滅どころか増えている
- 第III部 数値モデルによるシミュレーション 29 気温予測は計算する人によって大きく異なる
- 第IV部 エネルギー政策 34 世界では化石燃料消費もCO2排出も増え続けている
- 結論――日本はどうすればよいのか ① 気候危機説は誇張されている
2 スーパー台風は来なくなった
3 地球温暖化は30年間でわずか 0.3℃であった
4 猛暑の主因は自然変動
5 東京は都市熱ですでに3℃上昇した
6 大雨は激甚化していない
7 IPCCは異常気象について本当は何を言っているのか
8 CO2はすでに5割増えた(だが、これは悪いことではない)
10 海面上昇はわずかでゆっくりだった
11 南の島は海面上昇で沈んでなどいない
12 砂浜の消失は海面上昇のせいではない
13 地球陸地化:海面上昇にもかかわらず、世界の陸地面積は拡大している
14 グレートバリアリーフのサンゴ礁は過去最高の状態にある
15 山火事は地球温暖化のせいではない
16 気候が温暖化すると死亡率は下がる
17 都市熱により東京の最低気温は6℃も上昇した
18 食料生産は増え続けている
19 気象災害による死亡は減り続けている
20 暑さによる死亡は減り続けている
21 自然災害による損害額は増加したのか
22 気候変動によって災害が 50年で5倍になったというのは本当か
23 気候変動で熱波が 30倍も起こりやすくなったというのは本当か
24 気候は大きく自然変動してきた
25 東京では3℃の温暖化に問題なく適応してきた
26 あらゆる気候への適応は農業の本質である
27 「気候変動への適応」よりも経済開発による「気候への適応」こそ重要だ
28 環境省もIPCCも不都合なデータを隠す
30 被害予測の前提とするCO2排出量が多すぎる
31 地球温暖化の計算は結果を見ながらパラメーターをチューニングしている
32 シミュレーションは過去の再現すらできない
33 問題だらけのイベント・アトリビューション研究
35 太陽光発電や風力発電は高価である
36 太陽光発電のCO2排出は無視できない
37 EVは環境に優しいのか
38 アジアでは石炭火力発電所が増えている
39 日本が CO2をゼロにしても気温は0.006℃しか下がらない
40 日本のCO2排出減の理由は産業空洞化だった
41 グリーントランスフォーメーションで経済成長は望めない
42 目指すべきCO2濃度は何ppmだろうか
43 国際政治の現実は気候変動問題の終焉を告げている
② 不吉なシミュレーション予測は信頼に足らない
③ 経済を犠牲にするのは誤りだ