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デマンドレスポンスとは:その仕組みとビジネスチャンス

株式会社西原エネルギー

代表取締役 高橋洋平

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2016年4月からの電力自由化を控え、電力業界の動きが活発になってきています。その中で昨今デマンドレスポンスという言葉が良く出てきます。本レポートではこのデマンドレスポンスについて詳しく紹介していきます。

デマンドレスポンスの仕組み

デマンドレスポンス(DR:Demand Response)とは、経済産業省によると「市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時において、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払に応じて、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させること」と定義されています。要は需要側でも需給調整に貢献できる仕組みになります。

従来、需要供給は一部の例外を除き、ほぼ供給側によって行われてきました。これが昨今の技術進歩により需要側でも電力消費量を抑制・調整できる仕組みが整いつつあります。デマンドレスポンスは2つの用途に分類されます。

1. Capacity

現在語られるデマンドレスポンスは総じてピークカットの手段としての位置づけです。つまり夏や冬の電力需要のピーク時に電力会社からのインセンティブ報酬などを通じて、需要者に電力使用の抑制を促す仕組みです。

インセンティブ型デマンドレスポンスのイメージ

系統電源からの受電電力量

繰り返しになりますが、Capacityとしてのデマンドレスポンスの目的は「ピークカット」です。夏や冬の数日程度の電力消費量のピークに合わせて、供給力を整備する(つまりは発電所をつくる、発電量を調整する)従来の需給調整は非常にコスト高でもありました。デマンドレスポンスとはこの需給調整のコストを供給側に持たせるのではなく、需要側からの削減協力を通じて、安価な需給調整を可能にするメカニズムです。

2.Balancing

安定した電力供給のために日々リアルタイムで需要と供給をバランスさせる必要があります。デマンドレスポンスはこの電力網の安定化に貢献する仕組み、いわゆる周波数調整や需給バランシングなどのアンシラリー用途として注目を浴びています。ピークカットとしてのデマンドレスポンスは、謂わば非常時に備えた運用を想定しているのに対し、バランシングとしてのデマンドレスポンスは通常時の運用を想定しています。これがビジネスとして示唆する意味は大きいと思います。

このBalancingとしてのデマンドレスポンスの用途は、再生可能エネルギーの普及に伴い、更に重要になってきます。再生可能エネルギーは供給量にバラつきがあり(例えば太陽光は夜には発電せず、風力は刻一刻と発電量が変化する)、電力網の安定にとっては頭の痛い課題です。この課題に対し、リアルタイムできめ細かな調整に対応すべく、デマンドレスポンスの信号を自動化する技術が開発され、世界各国での実証試験が進んでいます。米国などでは、このアンシラリー用途のように、応答時間の早い自動デマンドレスポンスをFast Demand Response(Fast DR)と呼んでいます。

自動デマンドレスポンス

再生可能エネルギーの導入に伴い、電源網を安定させる手段の一つとして、自動デマンドレスポンスが注目を浴びている理由の一つにコストがあります。系統側に大容量バッテリーを設置した場合と、自動DRを導入した場合のコスト比較すると、自動DRの導入コストの方が圧倒的に低いことが証明されています。

自動DRの導入コスト

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