（発表日:2023年10月24日）

SEMBCORP、IHI、GE VERNOVA が、SEMBCORPのシンガポール・ジュロン島サクラ地区ガス火力発電所でのアンモニア燃焼にむけた改造の検討を開始

【2023年10月23日 シンガポール】Sembcorp Industries（セムコープインダストリーズ,以下Sembcorp）、株式会社IHI（以下IHI）およびGE Vernova Gas Power部門は、シンガポール・ジュロン島サクラ地区にSembcorpが保有するガスタービンコンバインドサイクル発電所で,アンモニア燃焼にむけた改造の可能性を検討するための覚書を締結しました。

SembcorpとIHIは2022年に電力・産業部門における脱炭素化に向け、とりわけアンモニアを燃料として直接利用を検討する覚書を締結しており、今回の提携はこれを更に発展させるものです。また、IHIとGE Vernova間で進めている既設のGE製大型ガスタービンでの改造で対応可能な、100%アンモニア専焼を可能にする燃焼システムの開発での協力関係を礎とするものです。

この3社の協業は、Sembcorpの既存発電設備を活用した形での低炭素発電に加え、シンガポールにおける燃料多様化と電力部門での脱炭素化への取り組みを支援するものです。また、シンガポールにおけるアンモニアバリューチェーン開発に対する市場の信頼を高めることも期待されます。

SembcorpのKoh Chiap Khiong（シンガポール・東南アジアCEO）は以下のように述べています。「2001年の運転開始当時、Sembcorpのサクラ地区コジェネレーション設備は、シンガポールで最大かつ最も効率的な発電所でした。私たちは現在、アンモニア燃焼機能を備えた発電所への改造検討を通じて、脱炭素化支援に向けた次のステップに進んでいます。二酸化炭素排出量を削減する技術導入のパイオニアとして、Sembcorpは発電部門の脱炭素化とエネルギー転換の推進に引き続き取り組んでいきます。」

IHIの小林淳（取締役常務執行役員）は、以下のように述べています。 「IHIは、既存の発電設備を改造することで燃料転換が可能となる、安全なアンモニア燃焼技術と、関連インフラソリューション開発に取り組んでおり、既存設備で排出される炭素量を削減していきます。また、このような燃料転換にむけた改造技術により、既存設備を将来にわたり活用できる脱炭素化への道筋を提供してまいります。」

GE Vernova Gas Powerアジア・プレジデント のラメシュ氏は以下のように述べています。『燃焼技術をリードするGE Vernovaは、ガスタービン燃焼器と周辺システムの設計・製造での広範囲にわたる知見を提供します。我々はSembcorpやIHIといったパートナーとの協業を進め、地域のエネルギー目標達成の前進を引き続き支援していきます。我々は今回の協業によって、GE製ガスタービンの発電事業者がアンモニアのようなカーボンフリー燃料の利活用への道を開き、アジアをはじめ世界各国での電力部門の低炭素化に大きく貢献していくことを望んでいます。』

※以下は添付リリースを参照

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添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach/663634/01_202310241709.pdf