日本ガス協会

日本ガス協会とは

日本における都市ガス事業の健全な発展を図ることに加え、エネルギーの安定供給と保安の確保および環境問題等への対応を通じて、日本の経済と国民生活の向上に貢献することを目的とする団体です。

歴史

日本ガス協会は、昭和22年10月に創立されました。昭和27年6月公益法人としての許可を得て社団法人となり、その後平成23年4月法人格移行の許可を得て、一般社団法人となりました。

取り組み

ガス事業に資する情報の提供・普及・啓発活動などガスに関わる役務を主な活動としています。

ガス利用の普及だけではなく、環境への取り組みも推進しています。平成17年4月に閣議決定された「京都議定書目標達成計画」のバイオマスエネルギーの利用目標と、翌年3月新たに策定された「バイオマス・ニッポン総合戦略」に基づき、全国各地で食品廃棄物、家畜排泄物などのバイオマスの利用を促す様々な取り組みが実施されています。

他には都市ガスバリューチェーンにおける生物多様性への取り組も行っています。これは原料の調達、輸送、製造、供給からお客様に届くまでの一連の事業活動の流れを、それぞれの活動ごとで生物多様性に配慮した取り組みです。

都市ガスとLPガスの違い

<原料>

都市ガスは、メタンを主な成分に持つ天然ガスです。海外から輸入する液化天然ガス(LNG)が大半です。LPガスは、プロパン・ブタンを主な成分に持つ液化石油ガスです。この液化石油ガスも海外からの輸入が多いです。

<特徴・性質>

都市ガスは、①本来は無色・無臭ですが、ガス漏れをしたときに気が付くように匂いをつけています。②空気よりも軽いです。LPガスは、①都市ガスと同様に無色・無臭ですが、ガス漏れをしたときに気が付くように匂いをつけています。②空気よりも重いです。

<需要家の利用>

都市ガスの需要家もLPガスの利用者もどちらも半々ぐらいです。(2011年時点)

<供給方法>

都市ガスは、道路の下のガス導管を通して供給されます。そしてそこからガスメーターを経て家庭で使用することができます。LPガスは、LPガスが入ったガスボンベを自宅まで配給し使用します。

<輸入元>

都市ガスの約9割が海外からの輸入です。都市ガスの輸入元は、中東地域が10%以下で分散化が図られています。日本のLPガスは約4分の3を海外から輸入し、他は国内に輸入された原油を精製するときに生産されます。この4分の3の輸入元は、カタールやアブダビなど中東全体で約9割を占めています。(2011年時点)