木質バイオマス (Woody biomass)

木質バイオマスとは

It refers to biomass whose raw material is wood. There are several types of woody biomass, including unused thinned wood, wood left over from lumber mills, and wood from construction.

原料が木材のバイオマスのことです。木質バイオマスには、未利用間伐材、製材工場等残材、建設発生木材などの種類があります。

製材工場等残材は、製材工場で発生する樹皮や、のこ屑などの残材です。建設発生木材は、土木工事の建設現場や住宅解体時に発生する廃材などです。製材工場等残材と建設発生木材の活用は進んでおり、その90%以上が製紙原料や燃料用、家畜敷料などに使われています。

一方、森を整備するために伐採した未利用間伐材は、そのほとんどが利用されないまま残っており、年間約2,000万㎥も発生していました。しかし「FIT(固定買取制度)」の開始によって、国が安定した電気の買取価格を保証したため、未利用間伐材を使用した発電の普及が進みました。FIT開始の2012年から2017年までの5年間で、木質バイオマス使用量(乾燥後の重さ)は約200万トン増加しました。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[初級編]」より
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