フロン(Fluorocarbon)

フロンとは

Compounds of carbon and fluorine. They are artificial substances that do not occur naturally.

フルオロカーボン(炭素とフッ素の化合物)のことを一般的にフロンといいます。自然界には存在しない人工物質です。1928年に開発され、冷蔵庫やエアコンの冷媒、建材用断熱材の発泡剤、スプレーの噴射剤、半導体や精密部品の洗浄剤など、幅広い用途に用いられてきました。中でもCFC(クロロフルオロカーボン)とHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)がオゾン層破壊物質です。

フロンがいったん環境中に放出されると、ほとんど分解されずに成層圏まで達します。成層圏では紫外線を吸収して分解し、塩素原子を放出します。この塩素原子がオゾンを分解する原因物質となっています。不燃性で、化学的に安定していて液化しやすいという性質を持つため、冷媒として活用されました。また、油を溶かし、蒸発しやすく、人体に毒性がないという性質を持つため、さまざまな用途に活用され、特に1960年代以降、先進国を中心に爆発的に消費されるようになりました。

一方、1970年代中頃から環境への悪影響について指摘され始めました。モントリオール議定書の締約国会合(1987年)で、先進国では2020年、途上国では2030年までに全廃されることが決まっています。日本でもオゾン層保護法、フロン排出抑制法などの規制の効果もあり、大気中の濃度の減少がみられるようになってきました。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[初級編]」より
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