廃棄ロス(Food loss and waste)

廃棄ロスとは

Loss caused by the disposal of expired, damaged, or unsold food products.

賞味・消費期限切れ、破損や売れ残りの商品を廃棄することで発生する損失のことです。「食品ロス」ともいいます。

日本では、年間2,531万トンの食品廃棄物などが出され、このうち食品ロスは約600万トンと推計されています(2018年度)。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた、世界の食料援助量(2019年で年間約420万トン)の1.4倍に相当します。そこで、日本では事業者側の廃棄ロス削減推進を図るために、政府主導で食品リサイクル法に基づく「発生抑制の目標値」を設定するなどの取り組みを行っています。

消費者側の工夫としては、「賞味期限の近い値引き商品を買う」「食べきれる分量を注文して、食べ残しを出さない」といった取り組みが求められています。廃棄ロスを減らすことは、広い目でみると、食料資源の有効利用や地球温暖化の抑制につながっています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[初級編]」より
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