エネルギーテック革命

発行年月日:2021年6月6日
発行所: エネルギーフォーラム

執筆者:みずほリサーチ&テクノロジーズ/並河昌平、石原範之ほか

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本書では、未来の「分散型エネルギー社会」と「デジタル社会」、さらに「ブロックチェーンの技術革新」を踏まえながら、将来の電力システムとビジネスの変革についてステップを追って描写しています。

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並河昌平氏

みずほリサーチ&テクノロジーズ グローバルイノベーション&エネルギー部エネルギービジネスチーム チーフコンサルタント

2006年3月、東京大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。同年、みずほ情報総研(現:みずほリサーチ&テクノロジーズ)入社。グローバルイノベーション&エネルギー部エネルギービジネスチーム所属

本書の執筆の原点には、これまでの個人的な思いがあります。世界における「ネットやスマートフォン」を舞台とした「プラットフォーム」では、GAFAをはじめとした海外企業の圧倒的な勝利があります。一方で、我が国発の「プラットフォーム」の世界的な成功は残念ながらまだありません。

しかしながら、今後必ず世界で台頭し、まだ世界でも取り組みが始まったばかりである「分散型エネルギー社会」における「プラットフォーム」の分野は、今後どこが覇権をとるのかはまだ分からない状況です。その中で、太陽光発電技術研究組合(PVTEC)が経済産業省から2018年度に受託された委員会への参加にお声掛け頂き、様々なメンバーの方と再エネ・分散型エネルギー社会における新たなプラットフォームの可能性を議論させて頂きました。

当時から、本書でコラムを執筆頂いた企業を含め、既に国内にも「分散型エネルギーのプラットフォーム」や「P2P電力取引」を志向され、世界的にみても最先端の取り組みをされている企業があり、感銘を受けたのです。現在、これらの分野はエネルギー事業を考える多くの企業に関心を持たれているように思います。

本書では、未来の「分散型エネルギー社会」と「デジタル社会」、さらに「ブロックチェーンの技術革新」を踏まえながら、将来の電力システムとビジネスの変革についてステップを追って描写しました。電力、エネルギー業界の方はもちろん、IT業界の方にもぜひ手に取って頂き、世界を先導する「エネルギーテック革命」に参加する一つのきっかけにして頂ければ幸いです。