「脱炭素化」はとまらない! ー未来を描くビジネスのヒントー

発行年月日:2020年9月4日
発行所:成山堂書店

執筆者:阪口幸雄、松本真由美、江田健二

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エネルギー・環境分野に携わるビジネスマンへのメッセージ。「脱炭素化」はなぜ必要か?どう取り組めばいいのか?そのヒントを紹介します。

著書内容

2010年代の助走期間を過ぎ、大きな変革期を迎えている「エネルギー産業」。その肝となるキーワードが本書のテーマである「脱炭素化」です。大学の研究者、日本の環境・エネルギー分野の専門家、シリコンバレー在住のコンサルタントと異なるバックグラウンドを持つ3人が、各々の視点から「脱炭素化」を解説。世界の流れから日本の方針を踏まえて、日本・米国での企業や官公庁の取り組み、事業展開を紹介します。

主要目次

第1章 世界の流れは「脱炭素化」へ
1-1地球温暖化をめぐる国際交渉
1-2非化石エネルギーへの転換
1-3「脱炭素」への潮流
1-4脱炭素化に向けた世界の動き
1-5日本での動きー日本の地球温暖化対策ー

第2章 日本の「脱炭素化」への取り組みー目指す方向と企業、行政事例
2-1「脱炭素化」への道
2-2「脱炭素」はブームか、トレンドか
2-3「脱炭素」の可能性を探る
2-4どうしたらいいの? 企業の「脱炭素化」
2-5「脱炭素化」への支援策
2-6脱炭素化ー永続的な繁栄へのアクションー

第3章 「脱炭素化」ビジネスーカリフォルニアとハワイの場合ー
3-1米国のエネルギー政策と脱炭素化の流れ
3-2温室効果ガス排出の現状
3-3州と民間企業が進める脱炭素化
3-4カリフォルニア州の脱炭素化の取り組み
3-5『発電セクター』の脱炭素化
3-6『運輸セクター』の脱炭素化
3-7『鉱工業セクター』の脱炭素化
3-8『商業・住宅セクター』における脱炭素化と天然ガス利用の今後
3-9独自路線を進むハワイ州の脱炭素化
3-10 ビジネスチャンス! “脱炭素化のすすめ”

第4章 対談「脱炭素」で変わる社会、訪れる未来!

著者情報

阪口幸雄氏

岡山大学理学部物理学科卒業後、日立にて最先端の半導体の開発に携わる。台湾系半導体ベンチャー企業の上級副社長を経て、2002 年にシリコンバレーで起業。現在、クリーンエネルギー問題にフォーカスしたコンサルタント会社の代表を務める。
シリコンバレーを中心に、エネルギー問題や新技術の研究を長期間行い、今後の動向や日本企業の取るべき方策についての明解なビジョンを持つ。専門分野は、エネルギー貯蔵、発送電分離、デマンドレスポンス、分散電源、太陽光発電、水素発電、電気自動車、等。日本の大手エネルギー企業、日本政府機関、大学のアドバイザーを多数務める。シリコンバレー在住30年。

松本真由美氏

熊本県生まれ。上智大学外国語学部卒業。東京大学教養学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門客員准教授。専門は環境・エネルギー政策論、科学コミュニケーション。研究テーマは、「エネルギーと地域社会との共存」、「環境・エネルギー政策の国際比較」「企業の環境経営動向」等、環境とエネルギーの視点から持続可能な社会のあり方を追求する。
大学在学中から、TV 朝日報道番組のキャスター、リポーター、ディレクターとして取材活動を行い、その後、NHK BS1でワールドニュースキャスターとして6年間報道番組を担当。2003年以降、環境NPO活動に携わる。2008年5月より研究員として東京大学での環境・エネルギー分野の人材育成プロジェクトに携わり、2014年4月より現職。
総合資源エネルギー調査会「再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会」等、政府の審議会・委員会の委員も多数務める。現在は教養学部での学生への教育活動を行う一方、講演、シンポジウム、執筆など幅広く活動する。NPO 法人国際環境経済研究所(IEEI)理事、NPO 法人再生可能エネルギー協議会(JCRE)理事。

江田健二氏

1977年、富山県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。エネルギー/ 化学産業本部に所属し、電力会社・大手化学メーカーなどを担当。アクセンチュアで経験したITコンサルティング、エネルギー業界の知識を活かし、2005年に起業後、RAUL(ラウル)株式会社を設立。
一般社団法人エネルギー情報センター理事、一般社団法人エコマート運営委員、一般社団法人CSRコミュニケーション協会理事、環境省 地域再省蓄エネサービスイノベーション委員会委員(2018-2019)等を務める。