三菱総研が描く 2050年エネルギービジョン

発行年月日:2020年7月15日
発行所:エネルギーフォーラム

執筆者:三菱総合研究所 環境・エネルギー事業本部

三菱総研が描く 2050年エネルギービジョンの写真

2050年までに日本のエネルギー産業・行政が解決すべき課題は山積だ。本書では、これら課題を解決するために、この国のエネルギー需給は2050年時点でどうあるべきか、そのために今後30年間何をすべきかに関するビジョンを提言した。

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2050年、日本のエネルギー需給は現在と何が変わっているだろうか?

「2050年までに温室効果ガス80%削減」目標の達成はもちろんのこと、少子高齢化への対応、エネルギーインフラ老朽化・自然災害への対策など、2050年までに日本のエネルギー産業・行政が解決すべき課題は山積だ。本書では、これら課題を解決するために、この国のエネルギー需給は2050年時点でどうあるべきか、そのために今後30年間何をすべきかに関するビジョンを提言した。

従来、エネルギーの将来像は供給側の始点から語られることが多かったが、2050年のエネルギー市場においては、需要家である生活者や企業の価値観及びそれに基づく選択が市場を変えていく可能性がある。そこで、本書では筆者が思い描く2050年のエネルギービジョンが実現されることで、我々の生活に何が起きるのか? 都市、農業地域、過疎地などでは何が変わりどんな選択が生まれるのか? 需要家視点を中心に具体な場面ごとにイメージを深化させることに挑戦した。各場面で新たに生まれる関連ビジネスの可能性にも触れている。

また、緊急提言として、昨今のコロナウィルス対策が電力需要に及ぼす影響分析を掲載した。

本書では、平易な表現、イラストの活用など、必ずしもエネルギー分野の専門家ではない読者にもご理解いただけるよう工夫している。すでにエネルギー関連ビジネスに取り組んでいる方はもちろん、変革期を迎えるエネルギー関連市場への参入を考える方、エネルギー領域でのキャリアを考える学生、需要家としてエネルギーとの関わりを検討したい方などにお読みいただきたい。